ジャパントラスト債権回収の身に覚えのないしつこいハガキを詐欺だと無視すると差し押さえされる?
- 1. ジャパントラスト債権回収の身に覚えのないしつこいハガキを詐欺だと無視すると差し押さえされる?
- 1.1. ジャパントラスト債権回収でよくある質問
- 1.2. ジャパントラスト債権回収は本物ですか?
- 1.3. ジャパントラスト債権回収はどこの会社ですか?
- 1.4. ジャパントラスト債権回収は行政処分を受けましたか?
- 1.5. ジャパントラスト債権回収の時効は?
- 1.6. ジャパントラスト債権回収の時効の援用は?
- 1.7. ジャパントラスト債権回収から電話がきた。どうしたらいいですか?
- 1.8. ジャパントラスト債権回収の裁判を放置するとどうする?
- 1.9. ジャパントラスト債権回収は信用情報に登録されますか?
- 1.10. ジャパントラスト債権回収の借金は分割払いできますか?
- 1.11. ジャパントラスト債権回収は給与を差し押さえますか?
- 1.12. 解決事例
- 1.12.1. ジャパントラスト債権回収から差し押さえ前に法的手続き予告が届いたケース
- 1.12.2. 0355792612のジャパントラスト債権回収から「訴訟等申立予告通知」が届いたケース
- 1.12.3. 0355792617のジャパントラスト債権回収からショートメールが届いたケース
- 1.13. お問い合わせ
ジャパントラスト債権回収でよくある質問
ジャパントラスト債権回収債権回収は本物ですか?
ジャパントラスト債権回収は国の許可(法務大臣許可番号第100号)を受けて借金の回収を専門におこなっている本物の債権回収会社(サービサー)です。
よって、ジャパントラスト債権回収は架空請求をおこなうような詐欺会社ではありません。
ジャパントラスト債権回収はどこの会社ですか?
ジャパントラスト債権回収はライフティ株式会社、株式会社ハイホー、株式会社Hi-Bitなどの借金を回収しています。
よって、身に覚えがない会社だからといって無視したり放置しないようにしてください。
ジャパントラスト債権回収は行政処分を受けましたか?
ジャパントラスト債権回収は令和4年3月25日に行政処分を受けています。
このジャパントラスト債権回収に対する業務改善命令は令和6年3月11日で解除されています。
ジャパントラスト債権回収の時効は?
ジャパントラスト債権回収の時効は5年です。
ただし、10年以内に裁判を起こされて判決などの債務名義を取られていると時効が10年になります。
よって、5年以上支払いをしておらず、10年以内に裁判を起こされていなければ時効の可能性があります。
ジャパントラスト債権回収を無視したらどうなる?
ジャパントラスト債権回収を無視すると裁判を起こされて差し押さえを受ける危険があります。
よって、ジャパントラスト債権回収からハガキが届いたら無視せずに適切な対応を取るようにしてください。
ジャパントラスト債権回収の裁判を放置するとどうなる?
ジャパントラスト債権回収の裁判を放置すると欠席判決となって時効の援用ができなくなり、差し押さえを受ける危険があります。
よって、ジャパントラスト債権回収から裁判を起こされた場合は絶対に放置しないでください。
ジャパントラスト債権回収から電話がかかってきたのですが、どうしたらいいですか?
ジャパントラスト債権回収から電話がかかってきても、時効の可能性がある場合は話をしないようにしてください。
なぜなら、電話で分割払いや減額の相談をしてしまうと債務を承認したことになって時効が更新するからです。
ジャパントラスト債権回収は信用情報に影響しますか?
ジャパントラスト債権回収は信用情報に影響しません。
なぜなら、ジャパントラスト債権回収は貸金業者ではなくサービサーなので、CICやJICCなどの信用情報機関に加盟していないからです。
ジャパントラスト債権回収に払えません。どうしたらいいですか?
ジャパントラスト債権回収の支払いができない場合は債務整理をおこなう必要があります。
債務整理では司法書士が債務者の負債状況や経済状況を考慮した上で、①任意整理、②個人再生、③自己破産の中で最も適した手続きをおこないます。
ジャパントラスト債権回収の請求に身に覚えがないのですが?
ジャパントラスト債権回収からハガキが届いても身に覚えがないからといって無視しないで適切な対応を取るようにしてください。
なぜなら、ジャパントラスト債権回収は詐欺や架空請求ではないので、無視したり放置しても請求が止まることはないからです。
ジャパントラスト債権回収は本物ですか?
ジャパントラスト債権回収株式会社は国の許可(法務大臣許可番号第100号)を受けた本物の債権回収会社(サービサー)です。
債権回収会社は貸金業者などから委託を受けたり、債権を譲り受けた上で借金の回収を専門におこなっている会社です。
よって、ジャパントラスト債権回収は怪しい詐欺会社ではありません。
ジャパントラスト債権回収の株式は株式会社ビジネスパートナーが100%保有しています。
ジャパントラスト債権回収が取り扱っている債権は主に以下のとおりです。
お取り扱い対象債権
- 事業者向け貸付債権
- 個人向け無担保貸付債権
- 住宅ローン債権
- 不動産担保貸付債権
- 金融機関等の求償債権
- リース債権
- クレジット債権
ジャパントラスト債権回収はどこの会社ですか?
ジャパントラスト債権回収は、①ライフティ株式会社、②株式会社Hi-Bit、③株式会社ハイホーなどから債権を譲り受けています。
よって、ライフティなどの通信料金を滞納していると、ジャパントラスト債権回収からハガキ、SMS(ショートメール)でしつこい請求を受けることがあります。
グループ会社のライフティから債権を譲り受けている場合、キャッシングのみならず、エステや脱毛のローン、Wi-Fi等の通信料債権であることが多いです。
請求書のタイトルは「訴訟等申立予告通知」「預金・給与差押え等予告通知」「債権譲渡及び譲受のお知らせ」となっています。
よって、ジャパントラスト債権回収から電話やショートメールが届いても身に覚えがないからといって架空請求、詐欺と決めつけて無視したり放置しないようにしてください。
ジャパントラスト債権回収の電話番号
- 03-5579-2617
- 03-5579-2612
- 070-1202-2476
- 050-3164-6083
- 070-1303-7364
- 080-6726-0003
- 03-5579-2613
- 080-4332-7900
- 050-3503-5692
- 0120-911-674
- 03-5579-2611
SMSの送信元番号
- NTTドコモ、au、楽天 ➡ 03-5579-2612、03-5579-2617
- ソフトバンク ➡ 245000
ジャパントラスト債権回収は行政処分を受けましたか?
ジャパントラスト債権回収は令和4年に業務改善命令を受けています。
その後、ジャパントラスト債権回収に対する業務改善命令は、令和6年3月11日をもって解除されています。
債権回収会社は国の許可を受けて借金の回収をおこなうことが認められていますが、業務内容については法令順守が求められ、適正に業務がおこなわれているか法務省の監督を受けることになります。
もし、違法行為等が認められた場合は、債権管理回収業に関する特別措置法第23条の規定に基づき、法務省から業務改善命令を受けることがあります。
ジャパントラスト債権回収は令和4年に法務省の立ち入り検査を受けた際に社内規範の不備や不順守、反社会勢力該当性の確認、内部監査の形骸化、弁済金の充当処理などの問題が発覚したため、業務改善命令を受けています(詳しくはこちら)。
ジャパントラスト債権回収の時効は?
ジャパントラスト債権回収の時効は5年です。
ただし、5年以内に支払いや返済の話をしていたり、10年以内に裁判を起こされて判決などの債務名義を取られている場合は時効になりません。
よって、①5年以上支払いをしておらず、②5年以内に債務承認がなく、③10年以内に裁判を起こされていない、という条件をクリアしている場合は時効の援用によって借金を消滅させることができます。
ジャパントラスト債権回収から請求書が届いた場合、放置しているだけでは解決することはありません。
よって、督促状が届いたら請求されている内容を確認して適切な対応を取るようにしてください。
まずは消滅時効の適用があるか検討をおこないます。
時効が成立する条件
- 最後に支払いをしてから5年以上経過している
- 5年以内に支払いに関する話をしていない
- 10年以内に裁判を起こされていない
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滞納が始まった時期は「期限の利益喪失日」で確認することができます。
もし、期限の利益喪失日が5年以上前であれば時効の可能性があります。
なお、債権譲渡日が5年以内の日付であっても問題ありません。
訴訟等申立予告通知には「現在裁判所へ訴訟等の申立を準備中」との記載があるので、まだ裁判は起こされていないということになります。
また、預金・給与差押え等予告通知には「債務名義取得後の預金口座・給与差押えの申立を検討させていただく」と記載されているので、まだ判決等の債務名義は取得されていないことが分かります。
よって、預金・給与差押え等予告通知が届いたからといって、すでに判決等の債務名義を取られていると誤解しないでください。
ジャパントラスト債権回収の時効の援用は?
ジャパントラスト債権回収の時効の援用は内容証明郵便でおこなうのが安全で確実です。
内容証明郵便でおこなうことで、きちんと証拠に残すことができ、送ったのに相手から届いていないと言われる心配もなくなります。
ただし、内容証明郵便を作成するには決まったルールで文書を作成する必要があり、経験がない方にとってはハードルが高い手続きです。
そういった場合は当事務所の内容証明作成サービスをご利用ください。
ご依頼件数8000人以上
内容証明作成サービスはLINE、メールなどからのお申し込みで、当事務所にお越し頂くことなく、簡単迅速にお手続きが可能です。
当事務所が内容証明の発送までを代行するので自分で文書を作成したり、郵便局に持ち込む必要はありません。
時効の条件をクリアしていれば、ジャパントラスト債権回収に内容証明が到達することで時効が成立して、それ以上請求を受けることはありません。
よって、お一人で悩まずにまずはお気軽にお問い合わせください。
ジャパントラスト債権回収から電話がきた。どうしたらいいですか?
ジャパントラスト債権回収から電話がかかってきても、安易に話をしないようにしてください。
なぜなら、時効の可能性がある場合に電話をしてしまうと債務承認となって時効が更新することがあるからです。
債務承認があるとそれまでの時効期間がリセットされて、その後5年間は時効の援用ができなくなります。
よって、時効の可能性がある場合はジャパントラスト債権回収からハガキが届いても自分から電話をかけないでください。
もし、電話で話をしてしまうと会話の内容によっては、ジャパントラスト債権回収から債務承認による時効の更新を主張されるおそれがあります。
債務承認に該当する行為
- 借金の一部を支払う
- 和解書にサインする
- 電話で支払いを認める発言をする
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借金の一部をジャパントラスト債権回収に支払ってしまったり、電話で話をした後に送られてきた和解書にサインをして返送した場合は完全にアウトです。
これに対して、電話で話をしただけの場合は必ずしも債務承認に該当したとは言い切れない場合があります。
もし、「身に覚えがない」「支払うつもりはない」「司法書士に相談する」等と答えただけであれば、債務承認に該当することはありません。
これに対して、自分に支払い義務があることを前提にした発言をすると債務承認に該当するおそれがあります。
よって、時効の可能性がある場合はジャパントラスト債権回収に電話せずに、ダイレクトに内容証明郵便で時効の通知を送るようにしてください。
債務承認になる発言とは
- 支払い猶予・・・「もう少し待ってほしい」「お金がないから今は払えない」
- 分割返済・・・「月5000円くらいなら払える」「一括では払えない」
- 減額、免除・・・「元金だけにならないか」「損害金は負けてほしい」
ジャパントラスト債権回収の裁判を放置するとどうする?
ジャパントラスト債権回収の裁判を放置すると時効が10年更新されるだけでなく、所有する財産を差し押さえられる危険があります。
よって、ジャパントラスト債権回収から裁判を起こされた場合は絶対に放置しないようにしてください。
ジャパントラスト債権回収から裁判を起こされた場合、裁判所から訴状もしくは支払督促が届きます。
裁判を起こされてもその段階で対処すれば、時効の援用が可能です。
これに対して、訴状や支払督促が裁判所から届いたにもかかわらず、決められた期限内に適切な対応を取らないと欠席判決となり、ジャパントラスト債権回収の請求が認められてしまいます。
もし、意図的に受け取らなかった場合、付郵便送達といって裁判所から通知書が発送された時点で訴状や支払督促を受け取ったものとして裁判が進んでしまいます。
よって、裁判所から訴状や支払督促が届いた場合は、すみやかに内容を確認してください。
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訴状が届いた場合は指定された裁判期日までに答弁書を提出する必要があります。
支払督促の場合は受け取ってから2週間以内に異議申立書を裁判所に提出します。
答弁書や異議申立書は提出すればよいというものではなく、ジャパントラスト債権回収の請求を認めたり、分割払いを希望してしまうと時効の援用ができなくなるのでご注意ください。
時効が成立した場合はジャパントラスト債権回収が裁判を取り下げます。
ただし、裁判が取り下げになると答弁書や異議申立書でおこなった時効の援用もなかったことにされて、請求が再開するおそれがあるので別途、内容証明郵便で時効の通知を送っておくのが安全です。
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ジャパントラスト債権回収は信用情報に登録されますか?
ジャパントラスト債権回収が信用情報に登録されることはありません。
なぜなら、ジャパントラスト債権回収はCICやJICCなどの信用情報機関に加盟していないからです。
ブラックリストというのは、信用情報機関(CIC、JICC)に延滞した情報が登録されることをいいます。
ただし、信用情報機関に登録しているのは貸金業者であって、ジャパントラスト債権回収のような債権回収会社(サービサー)は加盟していません。
よって、ジャパントラスト債権回収に時効の援用をおこなっても信用情報にブラックリストが登録されることはありません。
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これに対して、ジャパントラスト債権回収に債権を譲渡した会社がライフティのような貸金業者の場合はCIC、JICCに加盟しています。
この場合、完済や時効援用の有無にかかわらず、CICではライフティからジャパントラスト債権回収に債権が譲渡されてから5年、JICCでは1年でブラックリストが抹消されます。
よって、ジャパントラスト債権回収が債権を譲り受けてから5年以上経過していれば、たとえ借金が残っていたとしても信用情報は回復しています。
債権譲渡でブラックリストが消えるタイミング
- CIC ➡ 5年
- JICC ➡ 1年
ジャパントラスト債権回収の借金は分割払いできますか?
ジャパントラスト債権回収の借金は分割払いできます。
よって、時効にならない場合はジャパントラスト債権回収と分割払いの和解交渉をおこなうことになります。
最後に支払いをしてから5年以内であったり、すでに裁判を起こされて判決などの債務名義を取られてから10年以内の場合は時効になりません。
そもそも「契約日」が5年以内の場合は時効にならず、契約してから5年以上経過していても期限の利益喪失日が5年以内だと時効になりません。
ただし、期限の利益喪失日が正しい日付を反映している保証はないので、ご自分の記憶で5年以上支払いをしていないのであれば、時効の可能性を疑ってください。
債務名義とは
- 確定判決
- 和解調書
- 調停調書
- 仮執行宣言付支払督促
請求書の内容から時効にならないことが明らかな場合は支払い義務があります。
その場合、返済できる場合はジャパントラスト債権回収と和解交渉をおこなうことになります。
ご自分で交渉できない場合は司法書士に代理交渉をお願いすることができ、これを任意整理といいます。
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任意整理では和解成立後の返済には利息を付けず、返済期間は3~5年になることが一般的です。
ただし、実際にどのくらいの条件で和解できるかは、残債務の額やこれまでの取引状況などによって変わってくるのでケースバイケースです。
分割でも返済することができず、ジャパントラスト債権回収以外にも多額の借金があるような場合、最後の手段として自己破産も選択肢となります。
自己破産が認められた場合は税金を除くすべての借金の支払い義務がなくなります。
自己破産の申立てはお住まいの近くの裁判所におこなうことになるので、債務整理の方針を迷っている場合は一度、お近くの司法書士に相談されることをおすすめします。
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ジャパントラスト債権回収は給与を差し押さえますか?
債務名義を取られていて時効にならない場合は、ジャパントラスト債権回収から給与を差し押さえされることがあります。
よって、裁判を起こされて判決などの債務名義を取られている場合は給与の差し押さえられる前に適切な対応を取るようにしてください。
ただし、ジャパントラスト債権回収から「預金・給与差押え等予告通知」が届いたからといって、すぐに強制執行(差し押さえ)をされるわけではありません。
なぜなら、強制執行するにはその前に裁判を起こして判決などの債務名義を取得する必要があるからです。
よって、預金・給与差押え等予告通知が届いても裁判を起こされておらず、債務名義を取られていなければ、いきなり差し押さえををされることはありません。
これに対して、ジャパントラスト債権回収から裁判を起こされて債務名義を取られた後は本当に強制執行されることがあります。
差し押さえの対象になるもの
- 預貯金口座
- 給与
- 動産(家財道具など)
- 不動産
- 自動車、オートバイ
口座を差し押さえられてもお金が入っていなければ、ほとんど取られないで済みます。
これに対して、給与を差し押さえられると毎月の手取り収入から4分の1に相当する金額を継続して取られてしまいます。
ただし、仕事先を知られていなければ、いきなり給与を差し押さえられることはありませんが、ジャパントラスト債権回収が裁判所に財産開示手続きの申し立てをしてくるおそれがあります。
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財産開示手続きが実施されると裁判所から呼び出しを受けて、仕事先や口座の情報を回答しなければいけなくなります。
その後は開示した財産に対して、ピンポイントで差し押さえをされるので、債務名義を取られている場合はその前に対処しておく必要があります。
もし、裁判所からの呼び出しを無視したり、出頭しても嘘の情報を答えた場合は「6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金」に処される可能性があるのでご注意ください。
解決事例
ご自分と同じようなケースがあれば参考にしてください。
随時更新中!
ジャパントラスト債権回収から差し押さえ前に法的手続き予告が届いたケース
沖縄県にお住まいの方から、ジャパントラスト債権回収から差し押さえや法的手続を予告した「預金・給与差押え等予告通知」が届いたとご相談がありました。
10年以上前に契約した通信料金の請求でした。
ご本人曰く、5年以上は支払いをしておらず、連絡も取っていないということです。
給与の差し押さえをされると職場にバレてしまうと恐怖を感じて、当事務所にご連絡を頂きました。
できることなら時効にしたいが、時効にならないのであれば、分割払いを希望されていました。
解決方法
通信料金にも消滅時効の適用があります。
そこで、ジャパントラスト債権回収から届いた「預金・給与差押え等予告通知」を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。
請求内容
- 原契約者 ➡ 株式会社Hi-Bit
- 契約日 ➡ 平成23年
- 債権種別 ➡ ファクタリング債権
- 期限の利益喪失日 ➡ 平成30年
- 譲渡人会社 ➡ ライフティ株式会社
- 商品 ➡ Toppa!バリューONEプラン(ファミリータイプ)
- 債権残高 ➡ 8万円
- 遅延損害金 ➡ 3万円
- 請求総額 ➡ 11万円
平成23年にHi-Bitと通信契約をしたものの、平成30年に支払いが滞り、その後に債権がライフティ、ジャパントラスト債権回収へと譲渡されていることが分かりました。
滞納が始まった時期については「期限の利益喪失日」で確認することができます。
債権譲渡日は不明でしたが、時効期間に影響を与えることはありません。
ご本人に確認したところ、5年以内に支払いや話をしたことはなく、裁判も起こされた覚えはないということでした。
よって、今回は時効の可能性があると思われました。
そこで、当事務所が内容証明郵便を作成して、ライフティから債権を譲り受けたジャパントラスト債権回収に対して、時効の通知を送りました。
すると、その後はジャパントラスト債権回収から請求を受けることはなく、予告された預金や給与などの差し押さえをされることもありませんでした。
これにより、11万円の通信料金を時効の援用によって消滅させることができ、法的手続を予告されていた差し押さえを回避することができました。
アドバイス
ジャパントラスト債権回収は借金等の回収を専門におこなうサービサーで、ライフティとはグループ会社です。
そのため、ライフティが買い取った債権をジャパントラスト債権回収が譲受けて請求をしてくることがあります。
よって、ジャパントラスト債権回収から以下のような記載がされた「預金・給与差押え等予告通知」が届いた場合は架空請求、詐欺と勘違いして放置しないようにしてください。
当社は下記債権を譲り受け、先般からそのお支払いついてご通知申し上げましたが、いまだお支払いを確認できません。
よって不本意ではありますが、裁判所へ預金口座・給与仮差押え及び債務名義取得後の預金口座・給与差押え(以下「預金・給与差押え等)といいます。)の申立を検討させていただく事になります。
預金・給与差押え等の申立は、貴殿の経済的不利益に繋がりかねないものです。
これは、当社の望むところではなく、むしろ円満に解決したいと願っております。
つきましては、回避策として下記期日までに請求金額をお支払い下さるようお願いいたします。
請求書のタイトルは「差押え等予告通知」になっているので、すぐにでも預貯金口座や給与を差し押さえられてしまうのではないかと誤解しがちです。
しかし、預貯金口座や給与の差し押さえをするには、原則的にまずは裁判を起こして判決等の債務名義を取得する必要があります。
よって、これまでに裁判を起こされていないのであれば、いきなり差し押さえ(強制執行)されることはありません。
請求を放置しているだけでは時効が成立することはありませんが、かといってジャパントラスト債権回収に電話をかけるのは控えてください。
なぜなら、時効の可能性があるのに電話をかけてしまうと、話した内容によっては債務承認となって時効が更新するからです。
時効が更新するとそれまでの時効期間がリセットされて、その後5年間は時効の援用ができなくなってしまいます。
ジャパントラスト債権回収の督促を無視し続けていると裁判を起こされる可能性があります。
裁判を起こされると裁判所から訴状や支払督促が届きます。
訴状は裁判期日の1週間前までに答弁書、支払督促は受け取ってから2週間以内に異議申立書を裁判所に提出する必要があります。
もし、答弁書や異議申立書を提出しなかった場合はジャパントラスト債権回収の請求が認められて時効が10年延長されます。
よって、裁判所から訴状支払督促が届いた場合は、すみやかに内容を確認して適切な対応を取るようにしてください。
ジャパントラスト債権回収に債務名義を取られてしまうと、いよいよ強制執行をされる可能性が出てきます。
差し押さえをされるものは、おもに以下のとおりです。
差し押さえをされるような財産がないからといって、強制執行を甘く見ているとジャパントラスト債権回収が裁判所に財産開示手続きの申し立てをしてくる可能性があります。
財産開示手続きでは、差し押さえが空振りに終わった場合に債務者を裁判所に呼びだして、保有している預貯金口座や勤め先を開示させることができます。
これにより、債務者の財産に対してピンポイントで差し押さえができるようになります。
もし、正当な理由なく裁判所に出頭しなかったり、嘘の情報を答えた場合は「6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金」に処せられる可能性があるのでご注意ください。
最後の支払いから5年以内であったり、債務承認や債務名義等の時効更新事由があって時効にならない場合は支払い義務があります。
よって、分割返済できる場合はジャパントラスト債権回収と和解交渉をおこなうことになります。
ただし、時効の可能性がある場合に先に和解交渉をしてしまうと債務承認となって時効が更新するのでご注意ください。
ご自分で交渉できそうにない場合は司法書士に代理交渉を依頼することができ、これを任意整理といいます。
任意整理では3~5年の返済が一般的ですが、実際にどのくらいの条件で和解できるかについては、これまでの取引状況などによっても変わってくるのでケースバイケースです。
0355792612のジャパントラスト債権回収から「訴訟等申立予告通知」が届いたケース
静岡県にお住まいの方から、ジャパントラスト債権回収の電話(03-5579-2612)を無視していたら「訴訟等申立予告通知」が届いたとご相談がありました。
10年くらい前にライフティという会社と契約した借金でした。
ご本人曰く、5年以上は支払いをしておらず、ジャパントラスト債権回収には一度も連絡を取ったことはないということでした。
このままにしておくと裁判を起こされそうなので、その前に解決することを希望されていました。
ただし、自分では対処の仕方がわからないということで当事務所にご連絡を頂きました。
解決方法
ジャパントラスト債権回収から届いた「訴訟等申立予告通知」を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。
債権の表示
- 譲渡人会社 ➡ ライフティ株式会社
- 契約日 ➡ 平成26年
- 債権種別 ➡ 貸金債権
- 期限の利益喪失日 ➡ 平成27年
- 債権を譲り受けた日 ➡ 平成28年
- 元本残高 ➡ 5万円
- 遅延損害金 ➡ 7万円
- 請求総額 ➡ 12万円
平成26年にライフティと契約したのち、平成27年から支払いできなくなり、平成28年にジャパントラスト債権回収に債権譲渡されたことがわかりました。
滞納が始まった時期は「期限の利益喪失日」で確認できます。
債権が譲渡されても時効期間には影響ありません。
債務名義は相手から裁判を起こされた場合だけではなく、自分から特定調停の申し立てをした場合も該当します。
もし、債務名義を取られていると時効がそこから10年延長されます。
今回は請求書のタイトルが訴訟等申立予告通知だったので、現時点では債務名義を取られていないと判断しました。
そこで、当事務所が内容証明郵便を作成して、ジャパントラスト債権回収に対して時効の通知を送りました。
すると、その後はジャパントラスト債権回収から電話や請求がなくなり、懸念していた裁判も起こされることはありませんでした。
これにより、時効の援用によって12万円の借金の支払い義務を消滅させることに成功しました。
アドバイス
ジャパントラスト債権回収の「訴訟等申立予告通知」には以下のような記載があります。
当社は下記債権を譲り受け、先般からそのお支払いについてご通知申し上げましたが、いまだお支払いを確認できません。
よって不本意ではありますが、現在裁判所へ訴訟等の申立を準備中です。
訴訟等の提起は、貴社の社会的信用の喪失や種々の経済的不利益に繋がりかねません。
これは、当社の望むところではなく、むしろ円満に解決したいと願っております。
つきましては、下記期日までに請求総額をお支払い下さるようお願いいたします。
引用元:ジャパントラスト債権回収株式会社の『訴訟等申立予告通知』
これを見ても焦ってジャパントラスト債権回収に電話をかけないようにしてください。
なぜなら、時効期間が経過しているにもかかわらず、電話で支払いに応じてしまうと債務を承認したことになって時効の援用ができなくなるからです。
ライフティはCIC、JICCに加盟しているので、数か月延滞すると信用情報がブラックリストが登録されます。
一度、ブラックリストが登録されると原則的に完済するか時効の援用をしない限り、延滞情報が消えることはありません。
しかし、これには例外があります。
それは、債権がジャパントラスト債権回収のような債権回収会社(サービサー)に譲渡された場合です。
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債権が譲渡された場合、CICでは5年、JICCでは1年で譲渡会社のブラックリストが抹消されます。
また、債権を譲り受けた会社が信用情報機関に加盟している貸金業者以外の場合は、あらたに信用情報がブラックになることはありません。
よって、債権が譲渡されると時効の成否や完済したかどうかにかかわらず、5年で信用情報は回復します。
期限の利益喪失日から5年以内の場合は時効になりません。
すでに債務名義を取られていて10年未満の場合も同様です。
そのような場合は支払い義務がありますが、一括で返済できない場合はジャパントラスト債権回収と分割返済の和解交渉をおこなう必要があります。
これを任意整理といい、一般的には3~5年の分割返済で和解します。
請求金額が少ない場合は1年未満での分割になることもあり、返済回数についてはケースバイケースです。
ジャパントラスト債権回収の請求を放置し続けた場合は裁判を起こしてくることがあります。
裁判所から訴状や支払督促が届いた段階であれば、時効の援用や時効にならない場合でも分割和解をすることで解決できます。
これに対して、決められた期限までに対応しないと、ジャパントラスト債権回収の請求が認められて判決等の債務名義を取られてしまいます。
そうなると時効の援用ができないだけではなく、ジャパントラスト債権回収から強制執行を受けるおそれがあります。
ジャパントラスト債権回収は国から許可を受けて営業しているサービサーです。
つまり、ジャパントラスト債権回収からの請求はいわゆる詐欺や架空請求とは異なるので、放置していても請求が止まることはなく、裁判を無視した場合は取り返しがつかない事態に陥ります。
よって、ジャパントラスト債権回収から請求を受けた場合は、裁判を起こされる前に時効の援用をおこなうようにしてください。
0355792617のジャパントラスト債権回収からショートメールが届いたケース
香川県にお住まいの方から、ジャパントラスト債権回収からショートメール(03-5579-2617)が届いたあとに「預金・給与差押え等予告通知」が届いたとご相談がありました。
ご本人の記憶では、5年以上は支払いをしていないということでした。
これまでに裁判は起こされていないと思うとおっしゃっていました。
給与の差し押さえをされると会社にバレてしまうということで、その前に解決することを希望されていました。
もし、時効にできるのであればと思い、当事務所にご連絡を頂きました。
解決方法
ジャパントラスト債権回収から届いた「預金・給与差押え等予告通知」を確認したところ、以下の事実がわかりました。
債権の表示
- 原債権者 ➡ ライフティ株式会社
- 契約日 ➡ 平成28年
- 債権種別 ➡ 割賦債権
- 支払期間 ➡ 36ヶ月
- 請求総額 ➡ 12万円
- 期限の利益喪失日 ➡ 平成29年
平成28年にライフティ株式会社と3年の分割払いで契約をして、平成29年から滞納していることがわかりました。
最後の支払いから5年以上経過している場合は時効の可能性があります。
滞納が始まった時期は「期限の利益喪失日」で確認できますが、今回は平成29年でした。
ご本人の記憶では滞納してからは一切連絡も返済をしていないということでした。
裁判を起こされているかどうかについては、請求書に「債務名義取得後の・・・」という記載がありました。
差し押さえをするには、その前に裁判を起こして判決などの債務名義を取らなくてはいけません。
請求書には「債務名義取得後の預金口座・給与差押えの申立を検討させていただく」と記載されていたので、現時点では裁判は起こされていないということになります。
そこで、今回は時効の可能性があると判断できたので、当事務所が内容証明郵便を作成して、ジャパントラスト債権回収に時効の通知を送りました。
その後は、ジャパントラスト債権回収からショートメールや請求書も一切届かなくなり、時効を成立させることができました。
これにより、ジャパントラスト債権回収から差し押さえをされる心配もなくなりました。
アドバイス
ジャパントラスト債権回収株式会社とライフティ株式会社は関連会社です。
そのため、ライフティの支払いを滞納すると債権がジャパントラスト債権回収に譲渡されてショートメールや請求書が届くことがあります。
ただし、債権譲渡は時効期間に影響を与えません。
よって、ライフティからジャパントラスト債権回収への債権譲渡が5年以内におこなわれていても問題ありません。
時効の可能性があると思われる場合は、ジャパントラスト債権回収に電話をかけないようにしてください。
なぜなら、電話で今後の支払いを約束したり、支払い方法の相談をしてしまうと債務承認となって時効が更新(リセット)することがあるからです。
ジャパントラスト債権回収の請求を無視したり放置していると、本当に裁判を起こしてくる可能性があります。
裁判所から訴状や支払督促が届いた段階であれば、まだ時効の援用ができます。
これに対して、裁判を放置して債務名義が確定した後は時効の援用ができなくなるのでご注意ください。
債務名義が確定すると、いよいよ請求書に記載されている強制執行(差し押さえ)が現実味を帯びてきます。
預貯金口座で一番最初に狙われやすいのはゆうちょ銀行です。
次は、地元の金融機関ですが、ライフティへの返済を口座からの引き落としにしていた場合は、その口座も狙われます。
契約時から勤め先が変わっていない場合は、ジャパントラスト債権回収に仕事先がバレているので、給与の差し押さえをされます。
お給料を差し押さえられると、毎月のお給料から4分の1に相当する金額が継続して取られてしまいます。
動産の差し押さえでは裁判所から派遣された執行官が自宅の中まで入ってきて、お金になりそうな物がないか調べられます。
これらの差し押さえがうまくいかないと、ジャパントラスト債権回収が裁判所に財産開示手続きの申し立てをしてくる可能性があります。
財産開示手続きの開始が決定すると裁判所から呼び出しを受けて、その場で保有する口座や現在の勤め先を回答しなければいけなくなります。
もし、正当な理由なく財産開示手続きを結成したり、出頭した際に虚偽の事実を回答した場合は「6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金」が科される可能性があるのでご注意ください。
ジャパントラスト債権回収に対して、時効の援用をおこなうことで信用情報にどのような影響があるか気になるところです。
ライフティ株式会社は貸金業者なのでCIC、JICCに加盟しています。
これに対して、ジャパントラスト債権回収は貸金業者ではなく、債権回収会社(サービサー)なので信用情報機関には加盟していません。
そのため、ジャパントラスト債権回収に対して、時効の援用をおこなっても信用情報には一切影響ありません。
ただし、ライフティのブラックリストがいつ抹消されるかですが、この点については以下のとおりです。
ライフティからジャパントラスト債権回収に債権譲渡があった場合はCICは5年、JICCは1年でライフティに関するブラックリストは抹消されます。
これはジャパントラスト債権回収に対して、時効の援用をしたかどうかにかかわりません。
つまり、ジャパントラスト債権回収に時効の援用や完済をしていなくても、債権譲渡から5年以内に譲渡会社であるライフティのブラックリストは消えるということです。
逆に言えば、債権譲渡後すぐに時効援用をしたり、完済によって借金が消滅しても、信用情報が完全に回復するのは債権譲渡から5年後ということになります。
お問い合わせ
当事務所はこれまでに1万人を超える方の借金問題を解決しており、ジャパントラスト債権回収への時効実績も豊富です。
ジャパントラスト債権回収から請求が来てどうしてよいかわからない場合はお気軽にご相談ください。
いなげ司法書士・行政書士事務所
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