公開日: 2016年9月6日 | 最終更新日:2026年2月26日

旧ワイドの借金を滞納していると数十年経っていてもある日突然、アペンタクルから書類が届くことがあります。

身に覚えがないからといって請求を無視してしまうと自宅を訪問されたり、裁判を放置した場合は差し押さえを受ける危険があります。

当事務所はこれまでにアペンタクルだけで300件を超える時効援用実績があります。

このページでは、アペンタクルの対処法と解決事例を解説しているので参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  1. アペンタクル株式会社の概要
  2. アペンタクルから手紙やハガキが届く理由
  3. アペンタクルから取り立てされた際にしてはいけないこと
  4. アペンタクルに請求された場合の対処法

LINEで無料相談されたい方は「友だち追加」をクリックしてください

※LINE相談のご利用件数が2万人を突破しました!

※午前中のご相談は当日中に回答いたします(土日祝日を除く)

友だち追加ボタン

(友だち追加のURL)https://lin.ee/eQiyW85

アペンタクル株式会社とは

アペンタクル株式会社は、栃木県宇都宮市の中堅消費者金融の株式会社ワイドが社名変更した会社です。

現在は、貸金業登録を廃止しており、既存顧客の貸付金の回収をおこなっていますが、国の許可を受けた債権回収会社(サービサー)ではありません。

こういったアペンタクルのような業者を「みなし貸金業者」といいます。

<会社情報>

  • 【社名】アペンタクル株式会社(旧社名:株式会社ワイド)
  • 【本社】栃木県宇都宮市下戸祭2-3-25
  • 【代表者】山崎文秀
  • 【電話】028-643-0008
  • 【業務内容】貸付債権の回収

弁護士法人

アペンタクルの代理人はトラスト弁護士法人です。

よって、ワイドの借金を滞納しているとアペンタクルの代理人をしているトラスト弁護士法人から通知書が届くことがあります。

また、訪問調査を委託されたトラスト弁護士法人の担当者が自宅を訪問してくることがあります。

アペンタクル株式会社から電話や書類が届いた場合の対処法

ワイドの時代に借り入れをして、その後に返済が滞った場合、アペンタクルからしつこい電話(028-643-0388)やショートメール、催告書が届く場合があります。

知らない会社名だったり、身に覚えがないからといって悪質な詐欺や架空請求と決めつけずに、届いた書類の中身を確認してしかるべき対応を取るようにしてください。

電話の場合

アペンタクルから電話がかかってきても絶対に返済の話をしないようにしてください。

なぜなら、電話で支払いの話をしてしまうと債務を承認したことになって時効が更新してしまうからです。

時効が更新すると、それまでの時効期間がリセットされて、その後5年間は時効の援用ができなくなるのでご注意ください。

書類の場合

アペンタクルから手紙やハガキが届いたら、すみやかに時効の援用をおこなってください。

アペンタクルは借金回収のプロなので、督促を放置しているだけではしつこい取り立てが止まることは基本的にありません。

そればかりか、自宅まで訪問して来たり、裁判を起こしてくることがあるのでご注意ください。

【請求書のタイトル】

  • 最後通告書
  • 訪問予告通知書
  • 返済相談通知
  • 債務名義確定通知
  • 法的回収予告通知

【アペンタクルの請求書】

請求に心当たりがない場合は?

ワイドで未払いがあると社名を変更したアペンタクルから督促状が届きます。

よって、アペンタクルという会社を知らないからといって、安易に詐欺と決めつけないようにしてください。

債権回収される覚えがない場合は請求内容をよく確認したり、契約書が同封されていれば筆跡を確認してください。

【身に覚えがない場合】

  • 請求書の契約内容をよく確認する
  • 契約書が同封されていれば筆跡をチェックする
  • 記憶がないからといって架空請求と勘違いしない

アペンタクル株式会社から請求が来てもしてはいけないこと

時効の援用ができることに気づかないまま電話をして、返済に関する話し合いに応じたり、借金の減額をお願いしてしまうと債務承認となって時効が更新してしまいます。

その結果、時効の援用ができなくなることがあるので十分に注意してください。

【債務承認に該当する行為】

  • 一部弁済
  • 分割返済の和解書などへの署名押印
  • 返済に関する話し合い
  • 債務者からの減額の申し入れ

無視し続ける

アペンタクルから請求書が届いているのに時効だろうと決めつけて何もせずにして無視していても請求が止まることはありません。

アペンタクルは非常に強硬な取り立てをおこなう会社なので、請求を放置していると裁判を起こされたり、自宅まで直接取り立てに来ることがあります。

よって、アペンタクルから請求書が届いたら絶対に放置せずに、すみやかに時効の援用をおこなってください。

【無視した場合のリスク】

  • 遅延損害金が増えていく
  • 自宅訪問される
  • 差し押さえをされる

電話や書面で借金の話をする

通知書には「期日までにご返済が困難な場合、返済計画のご相談を承りますので、弊社窓口までにご連絡願います」と記載されています。

しかし、アペンタクルは会社の方針で分割払いには一切応じないので、絶対に電話をかけないようにしてください。

それにもかかわらず、このような記載があるのは債務承認による時効の更新が目的なのでご注意ください。

【債務承認になる発言】

  • 損害金を免除してほしい・・・減額のお願い
  • 一括では払えない・・・分割のお願い
  • お金がないから払えない・・・支払い猶予のお願い

アンケートに回答する

請求書にアンケートや回答書が同封されていることがあります。

アンケートには一括払いや分割払いの希望欄や勤め先の情報を記入する項目があります。

ただし、返送してしまうと時効の援用ができなくなるだけでなく、職場にバレる可能性があるので絶対に返送しないようにしてください。

【アンケートを返送すると】

  • 分割払いや減額には応じてもらえない
  • 時効の援用ができなくなる
  • 会社に知られてしまうおそれがある

分割払いや一部支払いをする

アペンタクルの口座に振込みをしてしまった場合は完全にアウトです。

金額の大小は問わないので、たとえ1000円であっても入金した時点で時効の援用ができなくなります。

よって、アペンタクルから催告書が届いても絶対に支払いに応じないようにしてください。

【支払いに応じてしまうケース】

  • 何十年ぶりに督促状が届いた
  • 突然、電話がかかってきた
  • 裁判を起こされて怖くなった

アペンタクル株式会社からの電話や書類を無視し続けるとどうなる?

アペンタクルの督促を放置していると取り立てがエスカレートしていきます。

よって、家に来たり裁判を起こされて強制執行される前に適切な対応を取るようにしてください。

自宅訪問

アペンタクルが自宅を訪問された際は、少額であっても一部弁済をしたりせず、借金の返済に関して一切の言質を与えないようにしてください。

もし、1000円でも返済したり、示談書などにサインしたり、減額のお願いをしてしまうと債務の承認となって時効が更新するのが原則です。

訪問時に不在であった場合は、アペンタクルが「訪問通知書」を置いていく場合がありますが、絶対に電話をかけないようにしてください。

【自宅訪問された場合の対処法】

  • 居留守を使うなどして極力話をしない
  • その場で返済の約束をしない
  • ポストに手紙が投函されていても連絡をしない

裁判所を通した請求

裁判を起こされた後でも指定された期限内に適切な対応を取れば、アペンタクルが裁判を取り下げます。

ただし、裁判所から取下書が届いても裁判がなかったことになるだけで、アペンタクルが時効で処理するとは限らず、取り下げ後に請求が再開されるおそれがあります。

よって、裁判所から訴状が届いた場合は答弁書の提出だけでなく、内容証明郵便で時効の援用をおこなうのが安全で確実です。

【裁判所から訴状が届いた場合】

  • すぐに受け取って時効の可能性があるか内容を確認する
  • 裁判期日までに答弁書を提出する
  • 裁判所から取下書が届いても内容証明で時効の通知を送る

差し押さえ

アペンタクルは積極的に動産(家財道具など)の差押えをしてきます。

執行官に部屋を調査される心理的プレッシャーはかなりのものがあり、それをおそれてアペンタクルに電話をかけてしまう方が少なくありません。

勤め先などを教えてしまうと給与の差し押さえをされて、毎月の手取り収入の4分の1に相当する金額を取られてしまうのでご注意ください。

【差し押さえの対象になるもの】

  • 動産(家財道具)
  • 給与
  • 預貯金
  • 不動産

アペンタクル株式会社から請求された場合の対処法

アペンタクルの時効は5年です。

よって、5年以上支払いをしていない場合は時効の可能性があります。

ただし、すでに裁判を起こされて判決などの債務名義を取られている場合は時効が10年更新されます。

【アペンタクルの時効が成立する条件】

  • 5年以上支払いをしていない
  • 5年以内に債務承認がない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

消滅時効を確認する

アペンタクルから通知書が届いたら「本書作成時点での残存債務の額」の「約定返済日」をチェックします。

もし、約定返済日が5年以上前の日付になっている場合は時効の可能性があります。

裁判を起こされている場合でも債務名義の年数が10年以上前であれば時効の可能性があります。

【債務名義の事件番号】

宇都宮簡易裁判所 平成18年(ハ)第○○○○号

時効の援用をおこなう

時効を成立させるためには債務者が時効を援用する旨をアペンタクルに通知する必要があり、これを時効の援用といいます。

なぜなら、借金の消滅時効は最後の返済から5年経過したからといって自動的に成立するわけではないからです。

時効の援用は電話ではなく、配達証明付きの内容証明郵便でおこなうのが安全で確実です。

あわせて読みたい

司法書士に相談する

当事務所にお越し頂くことができない方でも内容証明作成サービス(日本全国対応)のご利用で簡単迅速に時効の援用をおこなうことができます。

どちらにお住まいであってもLINEからのお申し込みで当事務所が内容証明郵便の作成と発送までを代行します。

時効の更新事由がない限り、内容証明による時効の援用で借金が消滅して、アペンタクルからの請求も止まります。

【内容証明作成サービスのメリット】

  • 自分で内容証明を作成する必要がない
  • 記載内容の不備による失敗リスクがない
  • 最短1日で時効の援用が完了する

ご依頼件数8000人以上

当事務所にご来所頂ける場合は当事務所が代理人になって時効の援用をおこなうことができます。

ご依頼後は直ちにアペンタクルに受任通知を送ることで請求がすぐに止まります。

これにより、電話や書面による直接請求や自宅訪問される心配から解放されます。

【消滅時効援用サービスのメリット】

  • アペンタクルから本人への直接請求が止まる
  • 時効の更新事由がない限り、司法書士が確実に時効の援用をおこなう
  • 自宅を訪問される心配がなくなる

時効援用の代理サービス

時効の援用ができない場合

5年以内に支払いをしていたり、10年以内に裁判を起こされて判決などの債務名義を取られている場合は時効になりません。

その場合は支払い義務があるので債務整理を検討する必要があります。

【債務名義とは】

  • 確定判決
  • 仮執行宣言付支払督促
  • 裁判上の和解
  • 特定調停

分割払い

一般的には時効の援用ができない場合は分割払いの和解交渉をおこないますが、これを任意整理といいます。

ただし、アペンタクルは会社の方針で分割払いや遅延損害金の減額には一切応じません。

よって、時効の援用ができない場合は遅延損害金を含めた全額の一括払いができないと解決が非常に困難となります。

個人再生

個人再生をおこなうことで借金を5分の1に圧縮することができます(最低返済額は100万円)。

住宅ローンを支払い中の場合は自宅を手放すことなく、それ以外の借金を整理することができます。

借金をした理由は問われないのでギャンブルや浪費が原因であっても利用することができます。

自己破産

借金の返済に回せるだけの収入がない場合、最後の手段として自己破産をおこないます。

裁判所で免責が認められれば、税金を除くすべての借金の支払い義務がなくなります。

自己破産をしても住民票や戸籍に記載されたり、選挙権が剥奪されることはなく、家財道具などの生活用品が処分されることもありません。

アペンタクル株式会社から裁判を起こされた場合の対処法

アペンタクルから裁判を起こされると宇都宮簡易裁判所から訴状が特別送達という書留で届きます。

この段階でご相談頂ければ時効の援用で解決できる可能性があるので、絶対に放置しないでください。

【裁判を起こされたときにNGな対応】

  • わざと訴状を受け取らない
  • 答弁書で請求を認めたり、分割払いを希望する
  • 慌ててアペンタクルに電話をする

裁判を放置したらどうなる?

訴状を放置した場合は欠席判決となり、原告であるアペンタクルの請求どおりの判決が出ます。

判決が確定すると時効が10年更新されるので絶対に放置してはいけません。

その後はアペンタクルから預貯金や動産(家財道具など)を強制執行される危険があります。

【裁判を無視するリスク】

  • 欠席判決が出る
  • 時効の援用ができなくなる
  • 差し押さえをされる

「期限の利益喪失日」を確認する

訴状の【請求の原因】というページに「期限の利益喪失日」という記載があるので、その日付が5年以上前かチェックしてください。

もしくは訴状に添付されている【計算書】最終入金日を確認することができます。

期限の利益喪失日と最終入金日の両方とも5年以上前の日付であれば時効の可能性があります。

答弁書を提出する

訴状には答弁書という書類が同封されていますが、被告の債務者が裁判所に提出しなかった場合はアペンタクルの請求を認めたことになります。

よって、訴状が届いた場合は必ず指定された裁判期日までに答弁書を裁判所に提出してください。

ただし、答弁書で請求を認めたり、分割払いを希望してしまうと時効の援用ができなくなるので、単に出せばいいというものではありません。

【答弁書の提出で気をつけること】

  • 裁判期日の1週間前までに提出する
  • アペンタクルの請求を認めない
  • 「分割払いを希望する」にチェックしない

よくある質問

アペンタクルは信用情報に影響しますか?

アペンタクルは信用情報に影響しません。

なぜなら、アペンタクルはすでに貸金業を廃業しているので、CICやJICCといった信用情報機関に加盟していないからです。

よって、時効の援用をしてもアペンタクルのブラックリストが登録されることはありません。

契約者が死亡している場合はどうすればいいですか?

債務者がすでに死亡している場合は相続人が借金の支払い義務を引き継ぎます。

ただし、相続開始後3か月以内に裁判所に相続放棄の申し立てをしている場合は借金を相続せずに済みます。

相続放棄をしていない場合は相続人が時効の援用をおこなうことができます。

【相続人の対応】

  • 相続放棄をしている・・・相続放棄申述受理通知書の写しを郵送する
  • 相続放棄をしていない・・・相続人が時効の援用をおこなう

解決事例

ご自分と同じようなケースがあれば参考にしてください。

当事務所の解決事例はこちら

0286430388のアペンタクルから「催告書」が届いたケース

20年以上前の借金。今になって突然、請求書が届いたので驚いて相談しました

債権者アペンタクル株式会社(旧:ワイド)
借金の減少額112万円 → 0円
おこなった手続き時効援用
手続き期間1日

和歌山県にお住まいの方から、アペンタクルの電話(028-643-0388)を無視していたら「催告書」が届いたとご相談がありました。

ご本人曰く、20年以上前に契約した借金ということです。

契約してから間もなく支払いができなくなり、その後は一切支払いをしていないということでした。

時効にできるならと思って当事務所にご連絡を頂きました。

【解決方法とアドバイス】

<解決方法>

アペンタクルから届いた「催告書」を確認したところ、請求内容は以下のとおりでした。

契約内容

  • 最終貸付年月日 ➡ 2003年
  • 約定返済日 ➡ 2004年
  • 約定利率 ➡ 29.2%
  • 損害利率 ➡ 29.2%
  • 残元金 ➡ 17万円
  • 損害金 ➡ 95万円
  • ご請求金額 ➡ 112万円

2003年に最後に借り入れをおこない、2004年から支払いが滞っていることが分かりました。

支払いができなくなった時期については「約定返済日」で確認できます。

これにより、20年近く支払いをしていないことになります。

ご本人の記憶では、これまでに裁判を起こされていないということでした。

裁判を起こす際には利率を利息制限法の上限の18%にする必要があります。

しかし、催告書に記載されていた利率は29.2%になっていました。

アペンタクルはすでに裁判を起こして判決などの債務名義を取得している場合は「債務名義確定通知」「法的回収予告通知」というタイトルの請求書を送ってくることがあるので、その際は事件番号の年数を確認してください。

今回、アペンタクルから届いた催告書には債務名義の事件番号は記載されていませんでした。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便を作成して、アペンタクルに対して時効の通知を送りました。

すると、その後はアペンタクルから請求されることは一切なくなりました。

これにより、滞納していた20年分の損害金で112万円まで膨れ上がった借金を時効の援用によって消滅させることができました。

<アドバイス>

アペンタクルの請求を無視していると自宅訪問されることがあります。

その際に留守だとポストに「訪問通知書」が投函されていることがあります。

もし、最後の支払いから5年以内であったり、10年以内に判決等の債務名義を取られている場合は時効になりません。

そういった場合、通常の債権者であれば分割返済の和解交渉に移行するのですが、アペンタクルは分割や減額に一切応じない会社です。

よって、損害金を含めた全額を一括返済できない場合は解決が困難になります。

残された手段としては自己破産があります。

自己破産で免責が認められれば、アペンタクルを含めたすべての借金の支払い義務がなくなります。

アペンタクルから動産差し押さえの前に債務名義確定通知が届いたケース

差し押さえをされる前に解決したいと思って相談しました

債権者アペンタクル株式会社
借金の減少額44万円 → 0円
おこなった手続き時効援用
手続き期間1日

岩手県にお住まいの方から、アペンタクルから「債務名義確定通知」が届いたとご相談がありました。

20年以上前に契約したワイドの借金でした。

契約後まもなく支払いが滞り、その後は連絡をしていないということです。

できることなら時効にしたいということで、当事務所にご連絡を頂きました。

【解決方法とアドバイス】

<解決方法>

すでに裁判を起こされて判決等の債務名義を取られている場合の時効は10年となります。

よって、債務名義を取られてから10年以内の場合は時効にはなりません。

これに対して、債務名義を取られていても、すでに10年以上経過している場合は時効の可能性があります。

そこで、アペンタクルから届いた「債務名義確定通知」を確認したところ、請求内容は以下のとおりでした。

契約内容

  • 事件番号 ➡ 宇都宮簡易裁判所 平成13年(ハ)第○○号
  • 最終貸付日 ➡ 2001年
  • 約定弁済日 ➡ 2003年
  • 請求元金 ➡ 9万円
  • 損害金 ➡ 35万円
  • 請求金額 ➡ 44万円

契約日の記載はありませんでしたが、2001年にアペンタクル(旧ワイド)から裁判を起こされて債務名義を取られていたことがわかりました。

事件番号の括弧内のカタカナは裁判の種別を表しています。

今回は「ハ」になっていたので、確定判決もしくは裁判上の和解のどちらかですが、時効期間が10年であることに変わりはありません。

「約定弁済日」2003年になっていたので、この時期に返済もしくは差し押さえなどをしている可能性がありますが、実際に何があったかは定かではありませんでした。

いずれにせよ、20年以上は返済も強制執行もされていないと思われました。

債務名義を取られている場合に時効が成立する条件

  • 債務名義を取られてから10年以上経過している
  • 10年以内に支払いを認めるような言動がない
  • 10年以内に差し押さえをされていない

ご本に確認したところ、10年以内に支払いをしたり、差し押さえを受けた覚えはないということでした。

よって、今回は債務名義を取られていましたが、時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所がアペンタクルに対して、内容証明郵便を作成して時効の通知を送りました。

その後は、アペンタクルから請求を受けることはなくなり、動産の差押えをされることもありませんでした。

これにより、アペンタクルの請求から解放され、44万円の借金を消滅させることができました。

<アドバイス>

すでに裁判を起こされて判決などの債務名義を取られている場合、アペンタクルから「債務名義確定通知」が届くことがあります。

債務名義を取られていても、すでに10年以上経過している場合は時効の可能性があります。

よって、まずは債務名義の事件番号を確認してください。

事件番号の年数が10年以内で括弧内が「ハ」になっている場合は時効にはなりません。

これに対して、債務名義を取られてから10年以上経過している場合は時効の可能性があります。

ただし、債務名義を取られてから10年以上経過している場合でも、10年以内に支払いをしていたり、アペンタクルから強制執行を受けている場合は時効になりません。

そこで、次に確認するのが「約定弁済日」です。

もし、約定弁済日が10年以内の日付になっている場合、断定はできませんがその時点で強制執行(差し押さえ)を受けている可能性があります。

強制執行(差し押さえ)を受けるとそこで時効が更新してしまいます。

差し押さえが空振りに終わった場合、アペンタクルが裁判所に財産開示手続きの申し立てをしてくる可能性もあります。

財産開示手続きでは、裁判所に呼び出されて仕事先や銀行口座を回答しなければいけません。

もし、正当な理由なく欠席したり、嘘の回答をした場合は「6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金」を科される可能性があります。

アペンタクルから裁判されても差し押さえされなかったケース

裁判を起こされてどうすればよいのかわからなかったので相談しました

債権者アペンタクル株式会社
借金の減少額11万円 → 0円
おこなった手続き時効援用
手続き期間2週間

岩手県にお住まいの方から、アペンタクル株式会社から裁判を起こされたとご相談がありました。

以前、弁護士に債務整理の依頼をしたことがあり、分割返済の和解をしたものの途中で返済が滞ったということです。

そこからすでに10年以上は経過しているので、できれば支払うことなく時効にしたいということでした。

ただし、自分では裁判の対処法がわからず、差し押さえをされると困るということで当事務所にご連絡を頂きました。

【解決方法とアドバイス】

<解決方法>

宇都宮の裁判所から届いた訴状を確認したところ、契約から現在に至る経緯は以下のとおりでした。

請求の原因

  • 契約日 ➡ 平成17年
  • 和解締結日 ➡ 平成19年
  • 最終支払日 ➡ 平成21年
  • 残元金 ➡ 6万円
  • 利息損害金 ➡ 5万円
  • 請求金額 ➡ 11万円

平成17年アペンタクル(旧ワイド)と契約をしたものの、平成18年から返済が滞ったため、平成19年に弁護士に債務整理の依頼をしていたことがわかりました。

和解には大きく分けて2種類あります。

一つは裁判上での和解で、もう一つは裁判外での和解で、この2つの大きな違いは時効期間です。

なぜなら、裁判上での和解だと時効期間が10年になってしまうからです。

そこで、アペンタクルから証拠して提出された弁護士との和解書を確認したところ、裁判上での和解ではなく、裁判外での和解でした。

弁護士などに債務整理を依頼した場合でも、裁判外での和解であれば時効期間は5年です。

その後は、平成21年から再び返済が滞り、現在に至っていました。

裁判を起こされた段階であれば、まだ時効の援用で対処できます。

これに対して、裁判を起こされた際に対処せずに判決などの債務名義が確定している場合は、時効がそこから10年延長してしまいます。

今回は最後の返済が平成21年で、その後はアペンタクルと連絡を取っておらず、これまでに裁判を起こされたことはありませんでした。

よって、時効の可能性があると判断して、当事務所が内容証明郵便で時効の通知を送りました。

あわせて、当事務所がご本人に答弁書の書き方をお伝えして、裁判所に提出して頂きました。

すると、無事に時効が成立して、2週間後には裁判所から取下書が届きました。

これにより、アペンタクルからの請求も一切来なくなり、差し押さえをされることもなく、平穏な日常を取り戻すことができました。

<アドバイス>

アペンタクルの請求を詐欺や架空請求と勘違いして放置していると、今回のように裁判を起こされることがあります。

訴状が届いたら必ず受け取って、時効の可能性があるか確認してください。

もし、意図的に受け取りを拒否しても民事訴訟法の規則によって、訴状を受け取ったものとみなされて裁判が進んでしまいます。

仕事先が借り入れ当時と変わっていない場合は、給与の差し押さえをされることがあります。

そうなると仕事先に裁判所から債権差押命令が届いてしまうので、職場に居づらくなって仕事を辞めざるを得なくなるケースもあります。

お問い合わせ

当事務所はこれまでに1万人を超える方の借金問題を解決しており、アペンタクル株式会社への時効実績も豊富です。

アペンタクル株式会社から請求が来てどうしてよいかわからない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

お電話 043-203-8336(平日9時~18時)

LINEで無料相談されたい方は「友だち追加」をクリックしてください

※LINE相談のご利用件数が2万人を突破しました!

※午前中のご相談は当日中に回答いたします(土日祝日を除く)

友だち追加ボタン

(友だち追加のURL)https://lin.ee/eQiyW85

この記事を執筆している司法書士

いなげ司法書士事務所 豊島裕也
いなげ司法書士事務所 豊島裕也司法書士・行政書士
千葉司法書士会:登録番号第867号
認定司法書士:法務大臣認定第204047号
千葉県行政書士会:登録番号第02103195号

経歴:平成16年に個人事務所を開業。債務整理や裁判、登記業務を中心に20年以上の実務経験。解決実績は1万人以上。

無料相談 受付中!

無料相談

受付時間:平日9時~18時
電話番号:043-203-8336