プライメックスキャピタル(キャスコ)から請求された場合の対処法

株式会社プライメックスキャピタルは大阪の貸金業者です。

2009年(平成21年)に会社名を株式会社キャスコから変更しています。

プライメックスキャピタルは新規の貸付けよりも、過去の貸付金の回収に力を入れているようです。

そのため、キャスコの借入金を滞納していると10年以上返済をしていなくてもある日突然、社名を変更したプライメックスキャピタルから請求書が届いたり、電話(0120-309-845)がかかってくることがあります。

相手は債権回収のプロです

一度、請求書が届いたら基本的に督促が止まることはありません。

よって、プライメックスキャピタルから請求書が届いた場合はきちんと内容を確認したうえで、適切な対応を取る必要があります。

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プライメックスキャピタルの時効は5年です。

よって、5年以上返済をしていなければ時効の可能性があります。

ただし、10年以内に裁判を起こされて判決などの債務名義を取られていると時効が10年更新します

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時効の場合は一切の支払い義務がなくなります。

滞納が始まった時期は、請求書の「約定返済日」「期限の利益喪失日」「最終入金日」など項目で確認できる場合があります。

ここの日付が5年以上前で、それ以降一切支払いをした記憶がないのであれば時効の可能性があります。

ただし、キャスコの時代にすでに裁判を起こされて判決や支払督促を取られていたり、裁判上で分割払いの和解が成立していたり、自分から特定調停の申し立てをしていて債務名義を取得されている場合は、時効期間が10年に延長されます。

時効が10年に延長される債務名義

  • 確定判決
  • 仮執行宣言付支払督促
  • 和解調書
  • 調停調書(17条決定)

その場合、プライメックスキャピタルの請求書に債務名義の事件番号が記載されている可能性がありますが、まずは事件番号の年数をチェックしてください。

もし、事件番号の年数が「平成15年(ハ)第〇号」のように10年以上前であれば時効の可能性があります。

これに対して「令和7年(ハ)第〇号」のように10年以内の場合は支払義務があるということになります。

ただし、事件番号が10年以内であっても事件番号が(ロ)の場合は例外があります。

なぜなら、( )の中がロの場合は支払督促という債務名義を取られているのですが、支払督促には確定判決のような既判力(あとから覆せなくなる効力)がないからです。

そのため、最後の支払いから5年以上経過した後に支払督促を取られている場合は、10年以内の年数であっても時効の援用ができる場合があります。

この辺の判断は専門的になるので、まずはお気軽にご相談ください。

プライメックスキャピタルの請求を放置していると大阪簡易裁判所から訴状が届くことがあります。

これはプライメックスの本社が大阪市であるためです。

裁判所から訴状が送られてきているのに受け取らないで無視していると訴状を受け取ったものとみなされて、プライメックスキャピタルの請求が全面的に認められてしまいます。

これを欠席判決といいます。

よって、裁判所から不在票が入っていた場合はそのまま放置するのではなく、必ず受け取って内容を確認してください。

訴状は主に以下のページで構成されています。

訴状のページ構成

1.訴状の表紙
2.当事者目録
3.請求の趣旨及び原因
4.計算書

最後の支払いがいつであったかは、計算書の「入金額」で最後に支払いがあった日付を確認します。

もし、最後の返済が5年以上前であれば時効の可能性があります。

過去に一度、裁判を起こされて判決や支払督促などの債務名義を取られている場合は時効期間が5年から10年に延長します。

その場合でも最後の返済が10年以上前であれば時効の可能性があります。

債務名義を取られている場合は過去に取得された判決や支払督促の写しが証拠書類として訴状に同封されていることがあります。

また、弁護士や司法書士に債務整理の依頼をして分割和解をしている場合は和解契約書の写しが証拠書類として同封されていることがあります。

ただし、任意整理による和解は裁判所を通した手続きではないので、時効期間は最後の返済から5年となります。

消滅時効の可能性がある場合、指定された裁判期日までに訴状に同封されている答弁書という書類を裁判所に提出する必要があります。

答弁書を提出しなかった場合は欠席判決となり、プライメックスキャピタルの請求どおりの判決が出てしまいます。

答弁書の「分割払いを希望する」という項目にチェックを入れてしまうと債務承認となって時効が更新(中断)してしまうのでご注意ください。

時効が成立した場合、プライメックスキャピタルが裁判を取り下げてくるので後日、裁判所から取下書が届きます。

ただし、取り下げになったとしても裁判が初めからなかったことになるだけで、プライメックスキャピタルが時効で処理する保証はなく、しばらくしたら再び請求が来る可能性があります。

よって、裁判所から取下書が届いた場合でも、別途、内容証明郵便で時効の通知を送っておくのが安全です。

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時効の可能性があるにもかかわらず、訴状が届いたからといってプライメックスキャピタルに電話をして分割払いの話などをした場合、債務の承認となって時効が更新するおそれがあります。

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よって、時効の可能性がある場合は電話は控えてください。

プライメックスキャピタルが分割払いに応じてくれる保証はないので、その点からも電話はしない方がよいです。

ただし、電話をしても会話の内容によっては時効が更新されるとは限らないので、電話をしてしまった後でもまずはご相談ください。

すでに裁判を起こされていて判決などの債務名義を取られている場合に、電話で仕事先を教えてしまうと給料を差し押さえされる危険があるのでくれぐれもご注意ください。

時効が更新する代表例

  • 借金の一部を返済する
  • 電話で今後の返済条件を話し合う
  • 和解書や示談書にサインする
  • 答弁書の「分割払いを希望する」にチェックする

請求を無視したり、放置していると自宅まで取り立てに来ることがあります。

いきなり自宅まで訪問された場合、わざわざ玄関先で対応する必要はありません。

居留守を使えるのであれば、極力話をしないことが大切です。

もし、バッタリ玄関前で出くわしてしまったような場合も、支払い義務を認めるような発言は一切しないようにしてください。

どうしても話をせざるをえない場合は「時効だから払いません」「司法書士に相談する」等と言ってすぐに帰ってもらってください。

「分からない」「答えられない」「覚えていない」といった回答であれば債務承認には該当しません。

これに対して「一括では払えない」「損害金を負けて欲しい」「お金がないから待って欲しい」等といった発言は債務承認に該当するおそれがあります。

なお、契約者本人ではなく、ご家族が話をしても債務承認になることはありません。

プライメックスキャピタルは信用情報機関(CIC、JICC)に加盟しています。

よって、キャスコの支払いが滞納したままになっていると信用情報機関にブラックリストが登録されています。

ブラックリストを抹消するには完済するか時効の援用によって借金を消滅させる必要があります。

ただし、完済と時効では信用情報機関によってブラックリストが抹消される期間が異なります。

CICでは完済しても時効が成立してもブラックリストが抹消されるまでに5年かかります。

これに対して、JICCでは完済は5年ですが、時効が成立した場合は1~2か月で抹消されます。

また、CICでも「返済状況」に異動年月日が記載されておらず、空欄になっているような古い借り入れの場合は時効成立後すぐに抹消される可能性があります。

よって、信用情報の早期回復の観点からも完済するよりも、時効援用をした方がよいといえます。

もちろん、時効の援用をおこなうことであらたに信用情報に傷がつくこともないので、その点はご安心ください。

ブラックリストが抹消されるタイミング

  • CIC ➡ 5年 ※ただし、異動年月日が記載されていない場合はすぐに抹消される可能性あり
  • JICC ➡ 完済は5年、時効は1~2か月

当事務所にご依頼された場合、裁判手続きもすべてお任せ頂けます。

代理人による時効援用なら

これにより、ご自分で裁判の対応をする必要はなくなります。

債務名義などの時効の更新(中断)事由がない限りは、確実に時効の援用をおこないます。

ご依頼された場合のメリット

  • プライメックスキャピタルからの直接請求が止まる
  • 裁判手続きもすべて任せられる
  • 時効の中断(更新)事由がない限り、確実に時効を成立させてもらえる

遠方にお住まいであったり、様々なご都合によって当事務所にご来所することができない方は内容証明作成サービスで対応いたします。

ご依頼件数8000人以上

こちらのサービスでは当事務所が内容証明郵便を作成し、プライメックスキャピタルに発送することで時効の援用をおこないます。

訴状が届いている場合は内容証明の発送に加えて、訴状に同封されている答弁書の書き方をお知らせいたします。

時効の中断(更新)事由が存在しない限り、プライメックスキャピタルが裁判を取り下げるので、その場合は裁判所から取下書が送られてきます。

これにより時効の援用手続きはすべて終了となります。

ご来所することなく、最短1日で手続きが完了するので、まずは電話、LINE、メール相談でお問い合わせください。

プライメックスキャピタルの訴状が裁判所から届いたケース

福島県にお住まいの方から、プライメックスキャピタルの訴状が裁判所から届いたとご相談がありました。

20年近く前にキャスコで借りた借金の請求でした。

ご本人曰く、契約後まもなく支払いができなくなり、その後は一切返済をせず、連絡も取っていなかったということです。

強制執行されるのは避けたいということで、当事務所にご連絡を頂きました。

解決手段の検討

裁判所から届いた訴状を確認したところ、請求内容は以下のとおりでした。

請求の趣旨及び原因

  • 契約日 ➡ 平成18年
  • 契約会社 ➡ 株式会社キャスコ(現:プライメックスキャピタル)
  • 最後に支払った日 ➡ 平成21年
  • 残元金 ➡ 25万円
  • 損害金 ➡ 103万円
  • 請求額 ➡ 128万円

平成18年にキャスコと契約をしたものの、平成21年から支払いができなくなっていたことがわかりました。

最終入金日は訴状に添付されている別紙計算書の「入出金額」で確認することができます。

もし、最終入金日が5年以上前であれば時効の可能性があります。

時効の条件

  • 最後に支払いをしたのが5年以上前である
  • 5年以内に支払いの話をしていない(減額や分割払いの相談など)
  • 10年以内に債務名義を取られていない

ご本人の記憶では、平成21年以降にプライメックスキャピタルと話をしたことはなく、今回のように裁判所から書類が届いたのは初めてということでした。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便でプライメックスキャピタルに対して時効の通知を送りました。

また、ご本人には答弁書の書き方をお知らせして、裁判所に提出して頂きました。

すると、裁判期日前に裁判所から取下書が届きました。

これにより、128万円の借金を時効の援用によって消滅させることができ、強制執行される心配もなくなりました。

内容証明作成サービスであれば、裁判を起こされた場合でも対応可能で、時効が成立した場合は裁判所から取下書が届きます。

アドバイス

プライメックスキャピタルは大阪の貸金業者で、かつてはキャスコという会社名でした。

そのため、キャスコの借金を滞納し続けていると、プライメックスキャピタルから裁判を起こされることがあります。

ただし、裁判所から訴状が届いた段階ですぐに対処すれば、時効の援用で解決できる可能性があります。

よって、裁判を起こされた場合は絶対に放置しないでください。

最後の支払いが5年以上前であれば時効の可能性があるので、その場合は裁判期日の1週間前までに答弁書を提出します。

答弁書は提出すればよいというものではなく、プライメックスキャピタルの請求を認めたり、分割払いを希望してしまうと時効の援用ができなくなるのでご注意ください。

答弁書で時効の援用をおこなった場合、時効の条件をクリアしていれば、プライメックスキャピタルが裁判を取り下げます。

その場合は取下書が裁判所から届きますが、裁判が取り下げになると答弁書でおこなった時効の援用もなかったことにされて、取り下げ後に請求が再開されるおそれがあります。

よって、裁判が取り下げになったとしても別途、内容証明郵便で時効の通知を送っておくのが安全です。

これに対して、裁判期日までに何もせず、裁判所にも出頭しなかった場合はプライメックスキャピタルの請求どおりの判決が出てしまいます。

判決が確定した場合は時効がそこから10年更新されてしまうので、何年滞納していたとしても時効の援用ができなくなります。

それだけでなく、プライメックスキャピタルが強制執行をしてくるおそれがあります。

差し押さえの対象となるもの

  1. 預貯金
  2. 給与、ボーナス
  3. 動産(家財道具など)
  4. 自動車、オートバイ
  5. 不動産

一度、差し押さえをされて空振りに終わると、プライメックスキャピタルが裁判所に財産開示手続きの申し立てをしてくる可能性があります。

財産開示手続きの実施が決定した場合、裁判所から呼び出しを受けて、勤め先や口座の情報を答えなくてはいけなくなります。

その後は開示された財産情報に対してプライメックスキャピタルがピンポイントで差し押さえをしてきます。

給与の差し押さえをされると毎月の手取り収入の4分の1に相当する金額を継続して取られることになります。

強制執行されるくらいなら裁判所の呼出しに応じない方が得だと考えて、正当な理由なく欠席したり、嘘の情報を答えると「6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金」に処せられるおそれがあるのでご注意ください。

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裁判所から訴状が届いた際に内容も確認せずにプライメックスキャピタルに電話をかけるのは絶対にやめてください。

なぜなら、時効の可能性があるにもかかわらず、電話で支払いの相談をしてしまうと債務承認となって時効が更新するからです。

時効が更新すると時効の援用ができなくなるので、和解が成立しなかった場合は最終的にプライメックスキャピタルの請求どおりの判決が出てしまいます。

プライメックスキャピタルは信用情報機関(CIC、JICC)に加盟しています。

よって、キャスコ時代の支払いを滞納したままにしていると、ブライメックスキャピタルのブラックリストが登録されています。

ただし、時効が成立した場合はブラックリストが抹消されます。

ブラックリストが抹消されるタイミングはCICとJICCで異なります。

CICでは時効が成立してもブラックリストが抹消されるまで5年かかりますが、JICCでは1~2か月で抹消されます。

時効の援用をせずに完済した場合、CICでは5年、JICCでは1年(ただし、2019年4月以降の契約は5年)かかります。

よって、信用情報を少しでも早く回復させたいのであれば、完済するよりも時効の援用をおこなう必要があります。

当事務所はこれまでに1万人を超える方の借金問題を解決しており、プライメックスキャピタルへの時効実績も豊富です。

プライメックスキャピタルから請求が来てどうしてよいかわからない場合はお気軽にご相談ください。

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