消滅時効が成立【株式会社クリバース】

株式会社クリバースから「催告書」が届いたケースの解決事例

兵庫県にお住まいの方から、株式会社クリバースから「催告書」が届いたとご相談がありました。

20年以上前に契約をした借金でしたが、5年以上前から返済をしていないということです。

突然、請求書が届いたので、どのように対応すればよいかわからず困っていました。

現在は体調もよくないので、できれば支払わずに済めばと思い、当事務所にご連絡を頂きました。

株式会社クリバースから届いた「催告書」を確認したところ、以下の事実がわかりました。

ご契約内容

  • 契約先 ➡ 株式会社プロマイズ
  • 契約日 ➡ 2002年
  • ご返済期日 ➡ 2016年
  • 残元金 ➡ 26万円
  • 利息・損害金 ➡ 16万円
  • 合計金額 ➡ 42万円

2002年に契約をして、その後は債権がプロマイズからクリバースに譲渡されて、2016年から滞納していました。

当初の契約者がプロマイズかどうかはわかりませんが、債権が転々と譲渡されて最終的にクリバースが債権を保有していました。

なお、債権が譲渡されても時効はそのまま進行します。

滞納が始まった時期は「ご返済期日」で確認できます。

2016年からの滞納であれば、すでに5年以上経過しているので時効の可能性があります。

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  • 最後の支払いから5年以上経過している
  • 5年以内に返済の話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

ご本人曰く、滞納してからクリバースと電話をしたり、裁判を起こされたことはないということです。

これが事実であれば時効の条件はクリアしています。

催告書を見ても債務承認や裁判の有無までは確実にわかりませんので、まずは時効の援用をおこなうことにしました。

そこで、当事務所が内容証明郵便を作成して、クリバースに時効の通知を送りました。

すると、クリバースからの請求は一切なくなり、特に時効の更新事由がある旨の回答書も届きませんでした。

これにより、42万円の借金を消滅させることに成功しました。

内容証明作成はご来所不要の手続きで、LINEや電話のみで簡単にお申込み頂けるので、日本全国どちらにお住まいであってもご利用可能です。

ご依頼件数5000人以上

株式会社クリバースは2017年に貸金業を廃業しました。

現在は、既存の貸付金の回収のみをおこなっています。

ただし、クリバースは他社に債権を譲渡していることが多く、クリバースから請求書が届くケースはそう多くありません。

お支払いもご連絡もいただけない場合は、分割弁済の懈怠約款に抵触し違約利率による遅延損害金の発生や、期限の利益喪失による一括弁済になる恐れもございますので、十分ご注意ください。

また、ご返済未納のお客様には、現地調査のうえ、合意管轄裁判所(東京簡易裁判所※期日当日には同所にご出廷いただきます。)にて、訴訟若しくは強制執行等の法的手続きに順次着手いたしますので、何卒ご承知おきください。

引用元:株式会社クリバースの『催告書』

支払いや連絡をしないと裁判を起こすという内容ですが、時効の可能性があると思われる場合は、クリバースへの電話は控えてください。

なぜなら、時効に気づかずに電話で今後の支払いについて相談をしてしまうと、債務承認になって時効が更新(リセット)することがあるからです。

時効がリセットする発言

  • お金がないから払えない
  • 一括は無理だから分割にしてほしい
  • 元金だけなら払う

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時効が更新してしまうと、その後5年間は時効の援用ができなくなります。

よって、時効の可能性がある場合は、クリバースに電話をかけずにダイレクトに内容証明郵便で時効の通知を送ってください。

時効の援用をせずに請求を放置しているだけでは、いつまでたってもクリバースの請求が止まることはありません。

そればかりか、クリバースが裁判所に訴訟を起こしてくる可能性があります。

その場合は東京簡易裁判所から訴状が届きますが、裁判期日までに適切な対処をしないと欠席判決といって、クリバースの請求どおりの判決が出てしまいます。

判決が確定した場合は時効がそこから10年延長されます。

それだけでなく、クリバースから強制執行を受けることがあるのでご注意ください。

差し押さえの対象になるもの

  • 給与
  • 預貯金口座
  • 不動産
  • 動産(家財道具など)

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クリバースは自宅まで訪問してくることがあります。

突然、家に来られるとパニックになってしまい、早く帰ってもらいたい一心で支払いを認めるようなことを言ってしまうことが少なくありません。

そうなると、その後に慌てて時効の援用をおこなっても、クリバースから債務承認による時効の更新を主張されることがあります。

よって、クリバースから請求書が届いた場合は、裁判や訪問をされる前の段階で時効の援用をおこなうことが非常に重要です。

ブラックリストに関しては、2017年にクリバースが貸金業を廃業した段階で信用情報は回復しています。

よって、時効の成否にかかわらず、信用情報に悪影響は一切ありません。

ただし、ブラックリストが抹消されていても、借金は依然として残っているので、クリバースから催告書が届いた場合は架空請求や詐欺と勘違いして無視したり放置しないようにしてください。

当事務所はクリバースの時効実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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