シーエスジーから「身辺調査開始予告」が届いたケースの解決事例

消滅時効が成立【マルフク → 株式会社シーエスジー②】

相談内容

埼玉県にお住まいの方から、株式会社シーエスジーから「身辺調査開始予告」が届いたとご相談がありました。

契約者は離婚した元夫で、ご本人が連帯保証人になっていました。

元夫とは１０年以上前に離婚をしており、その後は音信不通で連絡が取れないということです。

ご本人は一切支払いをしておらず、シーエスジーに連絡を取っていませんでした。

以下のページで、シーエスジーの対処法を紹介しているので参考にしてください。

解決手段の検討

株式会社シーエスジーから届いた「身辺調査開始予告」を確認したところ、以下の事実がわかりました。

平成７年に元夫がマルフクと契約をして、平成８年から返済が滞り、その後に債権がファド・インベストメント、シーエスジーに転々と譲渡されていることがわかりました。

契約者である元夫とは連絡が取れませんでしたが、当時は生活保護を受給していたので返済は一切していないと思われました。

連帯保証人になっているご本人も返済は一切していなかったので時効の可能性が高いと判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便を作成して、シーエスジーに時効の通知を送りました。

連帯保証人は主債務の時効も援用できるので今回は連帯保証債務のみならず、主債務の時効も援用しました。

これにより、連帯保証債務だけでなく、主債務も消滅させることができるからです。

その後は、シーエスジーから請求書が届くこともなくなり、３２１万円の借金を消滅させることができました。

アドバイス

株式会社シーエスジーは札幌市の貸金業者ですが、債権回収会社（サービサー）ではありません。

すでに時効期間が経過した債権を直接譲り受けて請求してくることが多いので、電話で話をしていなければ時効になる可能性が高いです。

これに対して、上記のような行為があると債務を承認したことになって時効が更新（リセット）するのでご注意ください。

よって、シーエスジーから請求書が届いた場合は、すみやかに時効の援用をおこなってください。

詐欺や架空請求と決めつけて放置していると自宅まで訪問してくることがあるのでご注意ください。

その際はシーエスジーから調査を委託されたネットコミュニケーションズという探偵会社が訪問してくることがあります。

今回のように借金の連帯保証人になっている場合、主債務者が時効援用してくれれば保証債務の付従性によって、連帯保証人の借金も消滅します。

しかし、主債務者と連絡が取れず、時効の援用が期待できない場合は連帯保証人が時効の援用をおこなう必要があります。

その際は、連帯保証人は主債務と連帯保証債務のいずれの時効援用もすることができます。

連帯保証債務のみを時効援用した場合、連帯保証人の支払い義務はなくなりますが、主債務者の借金は残ったままです。

これに対して、主債務を時効援用した場合、主債務が消滅することで連帯保証債務も一緒に消滅します。

よって、連帯保証人が時効援用する場合は、主債務に時効の更新事由があるのが明らかな場合を除いて、主債務と連帯保証債務の両方の時効を主張するのがよいです。

もし、時効期間経過後に連帯保証人が支払いをしている場合でも、連帯保証人は主債務の時効援用をすると保証債務の付従性によって、主債務と連帯保証債務を消滅させることができます。

これに対して、時効期間経過後に主債務者が返済をしている場合は、連帯保証人は自らの時効を主張することで、連帯保証人としての支払い義務がなくなります。

シーエスジーはＪＩＣＣという信用情報機関に加盟しています。

ＪＩＣＣは時効が成立した場合、１～２か月でブラックリストを抹消しています。

よって、ブラックリストが残っている場合でも、時効の援用をすることですぐに信用情報を回復させることができます。

もちろん、時効の援用をすることで信用情報に悪影響が出るようなことは一切ありません。

お問い合わせ

当事務所はシーエスジーの時効実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

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