消滅時効が成立【アプラス】

アプラスから「支払相談のご案内」が届いたケースの解決事例

島根県にお住まいの方から、アプラスの「支払相談のご案内」が届いたとご相談がありました。

10年以上前に契約したクレジット代金の請求でした。

ご本人曰く、10年以上は支払いをしておらず、連絡も取っていないということです。

できることなら時効にしたいということで、当事務所にご連絡を頂きました。

以下のページで、借金の消滅時効を解説しているので参考にしてください。

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アプラスの請求書を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

ご請求内容

  • 契約日 ➡ 2014年
  • 契約形態 ➡ 保証委託契約
  • クレジット返済金 ➡ 27万円
  • 遅延損害金(ショッピング) ➡ 37万円
  • 請求合計額 ➡ 64万円

2014年にクレジットカードを作成した際にアプラスが保証会社になっていたことがわかりました。

カード代金の返済が滞ると保証会社であるアプラスが債務者に代わって代位弁済をおこないます。

保証会社が代位弁済をおこなった場合、債務者に対して求償権を取得します。

求償権にも消滅時効の適用があり、代位弁済日から5年です。

求償権の時効条件

  • 保証会社が代位弁済をしてから5年以上経過している
  • 5年以内に支払いや返済の話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

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ご本人の記憶では、滞納してから一切連絡を取っておらず、裁判を起こされた覚えもありませんでした。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便を作成して、アプラスに対して時効の通知を送りました。

すると、その後はアプラスから請求を受けることは一切なくなりました。

これにより、64万円の借金を時効の援用によって消滅させることができました。

ご依頼件数8000人以上

アプラスは新生銀行グループのカード会社です。

過去には新生カード、全日信販を吸収合併しています。

また、2023年には全国賃貸保証も吸収合併しているので、家賃を滞納した場合もアプラスから請求を受けることがあります。

時効の可能性があると思われる場合はアプラスから以下のように記載された請求書が届いても電話をかけないようにしてください。

あなた様は下記ご契約に基づくお支払いを遅滞されております。

本来ならば下記期日までに請求額全額をお支払いいただくべきところですが、毎月の支払額を見直す等の再分割もご相談に応じますので、下記取扱店までお申し出ください。

アプラスに電話をして支払いの相談をしてしまうと債務承認となって時効が更新してしまいます。

支払ったり、合意書にサインした場合は完全にアウトです。

時効が更新するとそれまでの時効期間がリセットされて、その後5年間は時効の援用ができなくなります。

債務承認に該当する行為

  • 電話で支払いの相談をする
  • 示談書にサインする
  • 残金を支払う

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アプラスはCIC(シーアイシー)という信用情報機関に加盟しています。

よって、アプラスの返済を数ヶ月延滞するとCICに異動情報が登録され、これをブラックリストといいます。

ブラックリストに登録されると基本的に住宅ローンやクレジットカードの審査に通りづらくなります。

ブラックリストを抹消するには2つの方法があります。

一つ目は借金を完済することです。

請求書が届いておらず、CICを取得してアプラスのブラックリストが登録されていることに気が付くことがあります。

その際に気をつけることは、CICに記載されている残債務の額はあくまでも元金のみの金額ということです。

実際に支払う場合は元金に加えて滞納してい期間に発生した損害金を加算した金額となります。

よって、完済する場合はその点をご注意ください。

ここがポイント!

完済する場合は滞納している期間に発生した損害金も支払う必要がある

2つ目は時効の援用です。

時効が成立した場合は損害金のみならず、元金についても一切支払う必要がなくなります。

よって、金銭的な面では完済するよりも時効の援用をおこなった方が断然お得です。

これに対して、ブラックリストが消える期間は完済と時効援用で違いはありません。

CICの場合、完済しても時効が成立してもブラックリストが消えるまで5年かかります。

ただし、これには例外があり、【返済状況】に異動発生日が記載されておらず【空欄】になっている場合は時効成立後すぐにブラックリストが抹消されます。

おおむね15年以上前から滞納しているような場合は異動年月日が記載されておらず、空欄になっていることが多いです。

よって、金銭的な面だけでなく、信用情報の回復という点からも完済するよりも時効の援用をした方がよいといえます。

完済や時効援用をしなくても自動的にブラックリストが消えることがあります。

それは債権が譲渡された場合です。

アプラスは子会社のサービサーであるアルファ債権回収に債権を譲渡していることがあります。

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サービサーは貸金業者ではないのでCIC、JICCといった信用情報機関には加盟していません。

そのため、債権譲渡から5年で譲渡会社のブラックリストが自動的に削除されます。

ただし、信用情報が回復しても借金自体は残っているので、アプラスから債権を譲り受けたアルファ債権回収などのサービサーから請求書が届いた場合はすみやかに時効の援用をおこなう必要があります。

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滞納期間が5年以内であったり、10年以内に判決等の債務名義を取られている場合は時効になりません。

時効にならない場合は支払い義務があるので、返済できる場合はアプラスと和解交渉をおこなうことになります。

ご自分で交渉できない場合は司法書士に代理交渉をお願いすることができ、これを任意整理といいます。

任意整理では一般的に3~5年の分割返済で和解をおこない、和解成立後の返済には利息を付けません。

よって、返済した分だけ確実に借金が減っていくようになります。

ただし、実際にどのくらいの条件で和解できるかは、それまでの取引状況などによっても変わってくるので、希望する条件で和解できる保証はなくケースバイケースです。

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当事務所はアプラスの時効実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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