消滅時効が成立【トヨタファイナンス株式会社】

トヨタファイナンスのブラックリストがCICに載っていたケースの解決事例

鳥取県にお住まいの方から、CICに登録されているトヨタファイナンス株式会社のブラックリストを消す方法はないかとご相談を受けました。

現在はトヨタファイナンスから請求書は一切届いていないということでした。

また、ご本人の記憶では最後のお支払いは10年以上前で、裁判も起こされていないということです。

以下のページで、信用情報の回復について解説しているので参考にしてください。

ご本人が取り寄せたCICから以下の事実がわかりました。

クレジット情報

  • 契約の内容 ➡ カード等
  • 契約年月日 ➡ 平成20年
  • 商品名 ➡ キャッシング付
  • 残債額 ➡ 45万
  • 返済状況 ➡ 異動
  • 異動発生日 ➡ 平成21年

CICに登録されている情報から、平成20年にトヨタファイナンスと契約をして、平成21年から滞納していたことがわかりました。

CICの場合、返済状況の「異動」が滞納の意味で、異動発生日が滞納が始まった時期となります。

よって、CICに登録されている情報から、5年の時効期間はクリアーしていることはわかりました。

ご本人の引っ越しを機に、5年以上前からトヨタファイナンスから請求書は届いていなかったため、債務承認による時効の更新の心配はありませんでした。

時効が成立する条件

  • 最後の返済から5年以上経過している
  • 5年以内に支払いの約束をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

最後の心配はトヨタファイナンスから裁判を起こされていないかですが、これまでに裁判所から書類が届いた覚えはないということでした。

しかし、10年以内に裁判を起こさていた場合は時効にならない可能性があります。

その場合はトヨタファイナンスからの請求が再開されるリスクがあります。

つまり、寝た子を起こす可能性があるということです。

その点については、ご本人にも十分に説明をしたうえで納得をしてもらいました。

そこで、当事務所が内容証明郵便でトヨタファイナンスに対して、時効の通知を送りました。

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その後、あらためてCICを確認したところ、トヨタファイナンスのブラックリストが抹消されていました。

これにより、トヨタファイナンスの借金を時効で消滅させるだけでなく、信用情報も回復させることができました。

借金を数か月滞納するとCIC、JICCといった信用情報機関にブラックリストが登録されます。

CICでは「異動」、JICCでは「延滞」という文字が記載されます。

ブラックリストが登録されると基本的にクレジットカードを作れなくなったり、融資を受けることができなくなります。

滞納を続けている間はブラックリストが抹消されることはありません。

ブラックリストが登録されているかどうかは、信用情報を開示することで確認できます。

開示方法はCIC、JICCのホームページに載っているので、ご自分で簡単に取り寄せできます。

債権者から請求書が届いていない場合、住宅ローンやクレジットカードの審査に落ちたことがきっかけで、ブラックリストに気づくことが多いです。

ブラックリストを抹消するには2つの方法があります。

それは完済するか、時効援用をするかです。

ブラックリストを消す方法

  1. 借金を完済する
  2. 時効の援用をする

最後の返済から5年以内であったり、10年以内に裁判を起こされている場合は時効になりません。

よって、そういった場合は完済するしかありません。

これに対して、最後の返済から5年以上経過していて、10年以内に裁判を起こされていない場合は時効の可能性があります。

そういった場合は、時効の援用をすることでブラックリストを抹消できます。

ただし、CIC、JICCを見ても、裁判を起こされているかどうかまではわからないので、時効の通知を送ってみたところ、実は裁判を起こされていて時効にならないということがありえます。

その場合、債権者からの請求が再開されて、元本だけでなく滞納している間の損害金も加算されます。

よって、請求書が届いていない段階で時効の援用をおこなう場合は、時効にならないリスクがあることを十分に理解したうえでおこなう必要があります。

また、時効が成立した場合は、CICとJICCでブラックリストが抹消されるタイミングが異なります。

JICCでは時効が成立すれば、ブラックリストもすぐに抹消されます。

これに対して、CICでは時効が成立してもブラックリストが抹消されるのは、原則的に5年後です。

ただし、登録されている情報がかなり古いと、CICでもすぐにブラックリストが抹消されることがあります。

時効の場合にブラックリストが抹消されるタイミング

  • CIC ➡ 5年後に抹消される ※ただし、すぐに消える場合もある
  • JICC ➡ すぐに抹消される

完済をした場合はCIC、JICCのいずれもブラックリストが抹消されるのは5年後です。

よって、時効の可能性がある場合は、完済するよりも時効援用した方が信用情報の回復の観点からもメリットがあります。

なお、完済も時効援用もしないのに、ブラックリストが抹消されることがあります。

それは、信用情報機関に登録していない会社への債権譲渡です。

非貸金業者や債権回収会社(サービサー)に債権が譲渡された場合、一定期間経過後に譲渡会社のブラックリストが抹消されます。

ただし、CICとJICCではブラックリストが抹消されるタイミングが異なります。

債権譲渡があった場合にブラックリストが消えるタイミング

  • CIC ➡ 5年
  • JICC ➡ 1年

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借金を完済していないのにCIC、JICCにもブラックリストが残っていない場合は、債権が譲渡されたということになります。

その場合、信用情報は回復していますが借金自体は残っているので、ある日突然、債権を譲り受けた債権回収会社(サービサー)等から請求書が届くことがあります。

請求も来ておらず、ブラックリストも残っていない場合は、特に自分からアクションを起こす必要はなく、請求がきたところから順次、時効の援用をしていけばよいと思われます。

当事務所はトヨタファイナンスの時効実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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