任意売却の費用
手出しは一切ない
任意売却をすることによってどのくらいの費用がかかるのかは非常に気になるところですが、仲介業者の報酬も含めた諸々の費用はすべて売却代金の中からの支払いとなるので手出しは一切ありません。
また、任意売却ができなかった場合、仲介業者に支払う報酬が気になりますが、売れなかった場合は報酬を請求しない仲介業者がほとんどなので、任意売却は完全成功報酬と考えていいと思います。
とはいえ、中には売れなかった場合でも法外な報酬を請求する悪質な業者もいるようなので十分に注意して下さい。以下に、売却代金の中から控除することが認められている主な諸費用を挙げておきます。
<任意売却の諸費用>
① 不動産仲介手数料
物件価格の約3%で、これが仲介業者の報酬になる。
② 登記費用
不動産についている抵当権を抹消する登記の司法書士報酬と登録免許税です。
③ 不動産鑑定費用
不動産鑑定士による鑑定は必ずしもおこなわれるわけではありません。
④ 破産財団組入金
自己破産の手続き中である場合、物件価格の約3%が破産財団に組み入れられて、抵当権などの担保をつけていない一般債権者の配当に回されることがあります。
⑤ 延滞している固定資産税
住宅ローンが滞っている場合は、固定資産税も滞納していることがあります
⑥ 滞納しているマンションの管理費
マンションの場合、管理費や修繕費が毎月かかりますが、これも諸費用の対象になります。
⑦ 引っ越し費用
必ず認められるというわけではありませんが、交渉次第で20~30万円を引っ越し費用として確保できる場合が多いようです。
<ここがポイント!>
☑ 任意売却は成功報酬制なので、手出しは一切ないのが普通
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