任意売却でよくある質問
Q4 任意売却をすれば、必ず引っ越し費用が確保できるのですか?
Q1 任意売却とはなんですか?
任意売却とは、住宅ローンが支払えなくなった場合に、不動産業者に仲介してもらって、担保をつけている債権者(これを「担保権者」といいます)と話をつけてもらい、売却手続と同時に不動産についている全ての担保を抹消する手続をいいます。
Q2 任意売却をすれば住宅ローンがすべてなくなるのですか?
任意売却をすれば、不動産についていた抵当権等の担保が消えますが、不動産の売却代金で払い切れなかった住宅ローンの返済は残ります。
よって、任意売却をしたからといっても、住宅ローンなどの借金がすべてなくなるわけではないということになります。
Q3 任意売却をしたいけど、本当にうまくいくのですか?
任意売却が成功するには、住宅ローンなどの抵当権をつけている担保権者全員の同意が必要になります。
よって、担保権者の1人でも同意しない場合は任意売却をすることができません。そういった意味でも、任意売却は仲介業者の力量によって成功が左右される手続であるともいえます。
Q4 任意売却をすれば、必ず引っ越し費用が確保できるのですか?
任意売却では、20~30万円の引っ越し費用を確保できることが多いようですが、その場合でも引っ越し費用をまるまるもらえるわけではありません。
また、場合によっては引っ越し費用を確保できないこともあります。
Q5 任意売却が終わるまでどのくらい時間がかかりますか?
任意売却の期間はケースバイケースなので、すぐに買い手が見つかれば1~3ヵ月程度で終わることもあります。反面、買い手が見つからなければ半年から1年以上かかることもあるようです。
Q6 任意売却できなくてもお金はかかりますか?
多くの仲介業者は、任意売却が成功した際の仲介手数料のみを報酬とし、仮に、成功しなかった場合には、一切の報酬を請求していないようです。
なお、仲介業者の報酬は売却代金の中からの支払いとなるので、その意味では手出しは一切ないといえます。
Q7 競売が始まってしまってからでも任意売却できますか?
競売が始まっても、競売手続と並行して任意売却を進めることができます。ただし、競売が始まっている場合にはタイムリミットがあり、任意売却できるのは落札者が決まる開札日の前日までとなります。
Q8 任意売却をしないですむ方法はありませんか?
任意売却はマイホームを手放すことを前提にした手続です。しかし、司法書士などの法律家が関与して、任意整理や個人再生といった債務整理をすることでマイホームを失わずに済むかもしれません。
Q9 任意売却をするとブラックリストに載ってしまいますか?
任意売却をするからブラックになるのではなく、住宅ローンを延滞することでブラックになります。
住宅ローン以外に借金がある場合、その返済が延滞していれば、すでにブラックになっている可能性が高いといえます。
なお、いわゆるブラックリストというものに載っても、その情報は5~7年程度で消えるので一生続くものではありません。
Q10 住宅ローンを滞納し続けるとどうなりますか?
住宅ローンを半年程度滞納すると、保証会社があなたに代わって、住宅ローンを一括で返済します(これを代位弁済といいます)。
これにより、債権者が保証会社に代わりますが、任意売却は代位弁済後の保証会社やサービサー(保証会社が委託した債権回収会社)を相手におこなうことになります。
しかし、任意売却もせずにそのまま放置していると、裁判所による競売手続が開始し、買い手が見つかれば、最終的には引っ越し先が決まっていなくても強制退去させられます。
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