破綻のリスクがある場合の過払い金請求
サラ金では武富士に代表されるように、大手といえども銀行の傘下に入っていない独立系のサラ金は、いつ破綻するかわかりません。
近い将来、破綻するかもしれないような貸金業者が相手だと、無制限に時間をかけることはできません。
そこで、ある程度減額してでも早期回収を重視して和解するというのも一つの選択肢となります。
しかし、相手の貸金業者がいつ破綻するかは、外部からわかるものではないので、この辺の判断は非常に難しいものがあります。
当事務所では、近い将来に破綻の可能性がないと思われる貸金業者であれば、ある程度の時間をかけてでも利息込の全額回収を基本としています。
逆に、いつ破綻するかわからないような業者の場合は、柔軟に対応するようにしています。
ただ、いつ破綻するかわからないからといって、安易に大幅な減額に応じることは基本的にありません。
そういった業者が相手であっても、極力、全額回収できるように対応します。
あとは、相手業者からの提案が現実的なものであれば、依頼者の判断を仰ぎ、破綻のリスクも考慮してある程度減額してでも、早期回収を重視して和解することもあります。
この辺の判断は画一的にはおこなっておりません。
あくまでもケースバイケースで対応しています。
中には、破綻のリスクがある相手だと、依頼者の意向を問わず、一律に元金の〇割で和解するといった方針を掲げている事務所もあります。
ただ、最終的に決めるのはあくまでも依頼者であるはずですから、一律の対応というのは正直どうかと思います。
いずれにせよ、破綻のリスクがある場合は、時間との勝負ですから、
「より速く、より多く」
を肝に銘じて、回収をおこなっていくつもりです。
この記事の監修者

- 司法書士・行政書士
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千葉司法書士会:登録番号第867号
認定司法書士:法務大臣認定第204047号
千葉県行政書士会:登録番号第02103195号
経歴:平成16年に個人事務所を開業。債務整理や裁判、登記業務を中心に20年以上の実務経験。解決実績は1万人以上。
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