過払い金請求と嫌がらせ
払いすぎた利息の返還請求をすると、相手の貸金業者から嫌がらせを受けるのではないか・・・とご不安の方もいると思います。
しかし、実際のところは
「そんなことは全くありません」
のでご安心ください。
貸金業者といっても、相手は普通の会社です。
担当者もサラリーマンの一人にすぎません。
そもそも、基本的に司法書士などの専門家に依頼をすれば、相手の貸金業者からの連絡はすべて司法書士が窓口となります。
よって、ご本人が直接、相手業者とやり取りすることはありません。
なお、相手の業者が名の知れたところではなく、その地方にしかない中小の零細業者だと確かに担当者の口が悪かったりすることはあります。
そういったところに対して、専門家に頼まずにご本人で請求されるような場合は、嫌みの一つや二つは言われるかもしれません。
ただ、故意に同居の家族や会社に連絡することは考えられません。
通常の貸金業者であれば、違法行為をすることで、最悪の場合
「業務停止処分」
を受ける危険があります。
そのようなリスクを冒してまで、嫌がらせをするメリットはありません。
みなさんが想像をしているような典型的な嫌がらせをしてくるところがあるとすれば、それは
「ヤミ金」
くらいでしょう。
ヤミ金であれば、あらかじめ職場や家族(場合によっては親族も)の連絡先を聞いているので、そういったところに当たり構わず連絡をします。
しかし、このご時世に貸金業の登録をしている会社がそのようなことをするとは考えられません。
そもそも、多くの貸金業者が廃業をした今日では、現実的に過払い金を回収できる経営状態である会社自体が少なくなってきていますし、そこを生き残っているくらいの会社ですから、曲がりなりにも顧客だった方に対してヤミ金まがいの嫌がらせをすることはありません。
よって、嫌がらせを恐れて返還請求を躊躇しているのであれば、その心配は無用と思って問題ないと思います。
この記事の監修者

- 司法書士・行政書士
-
千葉司法書士会:登録番号第867号
認定司法書士:法務大臣認定第204047号
千葉県行政書士会:登録番号第02103195号
経歴:平成16年に個人事務所を開業。債務整理や裁判、登記業務を中心に20年以上の実務経験。解決実績は1万人以上。
最新の投稿
- 2025年9月22日その他消費者志向自主宣言
- 2025年8月22日時効ジャックスのブラックリストをCICから削除したケースの解決事例
- 2025年6月10日時効りそなカードからSP ASSET POWERに譲渡されて弁護士から通知がきたケースの解決事例
- 2025年6月9日時効05018084005の楽天カードの滞納で債権回収会社からハガキが届いたケースの解決事例


