過払い金請求と裁判所による違い

東京簡裁は日本で一番事件数が多い裁判所です。

 

そのため、裁判官の数も非常に多いです。

 

いくら裁判官の人数が多くても、事件数が膨大なため、一人の裁判官が抱える事件数はかなりの量だと思われます。

 

そのため、東京簡裁の裁判官としては

 

「一つの事件にあまり時間をかけたくない」

 

というのが本音でしょう。

 

反面、人口の少ない地方の裁判所ほど、それに比例して事件数も少なくなります。

 

その分、裁判官の数も少ないと思われますが、とはいっても、一人の裁判官が抱える事件数は、東京簡裁に比べれば少ないと思われます。

 

そういった影響もあり、東京簡裁の裁判官は平均して裁判の進行が他の裁判所の裁判官より早い印象を受けます。

 

これが、過払い金返還訴訟にどういった影響を与えるのでしょうか。

 

近年では、訴訟をしても和解に応じないため、判決になるケースが増えています。

 

そういった場合、なるべく少ない裁判期日で判決を取れれば、回収までの時間も短くて済みます。

 

悪意の受益者以外に特に大きな争点がない場合、早ければ1~2回で結審します。

 

1~2回で済むところが、3回も4回もかかってしまうと、それだけで大きな時間ロスです。

 

とはいえ、この辺は裁判官の性格にも大きく左右されますので、地方の裁判官でも1~2回で結審してくれる方も少なからずいると思います。

 

ただ、東京簡裁では、争点が悪意の受益者のみであるにもかかわらず、3回も4回も期日を重ねるようなことは、地方の裁判所に比べれば圧倒的に少ないと思われます。

 

そういった訴訟対応をすると、裁判所の負担が減らないからです。

 

よって、われわれ専門家の場合、東京近郊にお住まいの方からの依頼の場合、あえて依頼者の住所地の裁判所ではなく、上記のような事情を考慮して、あえて相手業者の本店所在地がある東京簡裁に提訴するは、決して珍しいことではありません。

 

とはいっても、この辺の裁判所の事情は、一般の方では分からない情報だと思いますので、本人訴訟の場合は、やはり地元の裁判所に提訴するのが圧倒的に多いのが実情と思われます。

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